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Yirrkalaへ出発
ようやく旅の最後に、僕が何度も会いに行ってるYidaki奏者であり、Yidakiの名工でもあるDjalu Gurruwiwi氏に会いに行く旅がスタートした。車を失ったため、結局飛行機ででかけることに。朝7時のフライトにもかかわらず、長谷くんと二人どこか興奮していた。

Gove空港へ着くと、Jeremy Clorkが待っていてくれた!相変わらずの爽やかな笑顔で心なごむ。Yirrkalaから3時間ほど強烈なダートロードを走った所にあるアウトステーションGi'kalへと移ったDjaluに、あらかじめ連絡を取ってもらっており、今日わざわざアウトステーションから来てくれるという!

初日からえらいことになるなぁというワクワク感で胸をふくらませながら、アートセンターで『Dhakiyarr vs the King』というビデオを見る。1930年代に、日本人がアボリジナル女性に手を出そうとして殺された。その容疑者を探しに警察官がアーネム・ランド北部にやってくる。自分の妻がいないのに気づいたDhakiyarrは、警察官に連れて行かれる自分の妻を見つけ、その警察官を殺す。そしてDhakiyarrは投獄され、開放されるが、消息を絶つ。この偉大なるクランリーダーの消息をめぐって、彼の息子達がダーウィンの法廷でDhakiyarrの葬儀のセレモニーをするというビデオだ。

何十年という時間の流れの中で、今だしっかりと自分たちのクランリーダーのことを強く、覚えており、開放された後のDhakiyarrに何が起こったのか、強くその真実を追究する。そういった家族のつながりの深さに心うたれ、涙が出そうになった頃、そっと僕の肩に誰かが手を置いた。

Djalu Gurruwiwiだった!
by earth-tube | 2004-11-18 20:17 | Yirrkala周辺
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