人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Gi'kalへ
Gi\'kalへ_b0021108_21271325.jpg車の修理を終え、ようやくGi'kalへ行くことになったが、数多くのGurruwiwiファミリーが同行するためブッシュ・タクシーなるものをハイヤーすることになった。その料金は驚きの片道$350(約28,000円)だ!これも前述のイラク人のタクシー会社で、その料金の高さに正直殺意を抱いた。しかし、僕はDjaluの車に同乗したためわからなかったが、「あの激しいブッシュロードを巧みに4WDを運転するイラク人を見たら、あの料金も納得ですよ!」とは長谷くんの後日談。

とはいえ、ようやくGi'kalへ行けるのかと多少ホッとしたため、強烈な揺れにもかかわらずひたすら眠い。Djaluの横に座っても緊張と眠気でいまいちシャレた事がいえず、「You're a Manymak Driver」などとしょーむない事を言ってしまって恥ずかしくなる。約3時間ほどのドライブでやっとGi'kalへついた。

Gi\'kalへ_b0021108_21321069.jpgついた時には、車の振動のせいでおしりの無重力感を味わうことができた。それもつかの間懐かしい顔ぶれがいる。Yidaki職人で名ダンサーでもあるMirrara Burarrwanga(Gumatjクラン)に再会した。前回来た時に彼に作ってもらったイダキが作業場から盗まれてしまったのを覚えていて、1本すばらしいイダキを用意してくれていた。このYidakiは後日、Gunyangara'に帰った時に息子のLarry(Winiwini)が気に入って吹いていたり、Yothu YindiのNicky Yunupinguが「Latju Yidaki(Good Yidaki) !」と演奏後にコメントしていた。(Copy Right : Mirrara Burarrwanga & Earth Tube 2004)

そして若いイダキ奏者の卵バーノンとは、1本のYidakiを交互に吹いて競争するように演奏してメタクソにおもしろかった。「これできるか?」といった曲から、「これはNumbulwarの曲だ」とか、「一番早く吹いてみろ」などとお互いに注文をつけあいながら演奏した。尋常じゃないYolngu Kidsの演奏レベルの高さに度肝を抜かれつつも、「おいちゃんも負けへんで」というパワーごり押しでなんとかオッつけれた.......はず。

セレモニーに参加しないといけないため、3日後にはGunyangara'に帰らなければならず滞在期間は短かったが、自然が猛烈に美しいすばらしい場所だった。そしてその3日間は毎日Yidakiのカッティングと製作に明け暮れ、「ブッシュでイダキ・カッティング」→「全員分の炊事」の繰り返しの日々だった。

場所の詳細はそれが聖地を含んでいるかもしれないので言及することは避けるが、砂の粒子が非常に細かい美しいビーチだった。
by earth-tube | 2004-11-18 21:38
<< Djalu Gurruwiwi... 旅立つYidaki Master >>