イダキorディッジ
飛行機の中ではおばちゃんのトイレのたびにしっかりと起されて、あまり眠れず、ふらふらした頭で春の日本とは大違いの蒸し暑いケアンズの町を歩く。

一応見とくかってことでケアンズのディジュリドゥ・ショップを外からチラ見する。あきらかに白人が作ったもの、もしくはそれにアボリジナルの人がペイントしたものが「アボリジニが作った本物のディジュリドゥ」と書いて売っている。見る気もせずに、通り過ぎていくと、「Didgeridoo Hut(ディジュリドゥ小屋)」という名前の店が目に入った。

じつはこの店の名前はノーザン・テリトリー州のカカドゥ国立公園に入るスチュアート・ハイウェイという国道からすぐの角にある店のものと同じだったので、入っていって「ノーザンテリトリーのとチェーン店?」って聞くと、どうも違うらしい。ヨーロッパの方の訛りがあるっぽい白髪のおばちゃんが、押せ押せで「あんたどんなの探してんの?」と聞いてきた。

「アボリジナルが作った本物のディジュリドゥ」って言うわけにもいかず、「あの~、イダキですけど.....」と答えると。

「あんた、ここにあんの全部イダキよ!」

「ディッジ(英語圏の人たちはディジュリドゥを省略して呼ぶとき" ディッジ "って言う人が多い)とも言うし、イダキとも言うのよ」

「うんうん、一般名称としてね......ってそんなんわかっとるがな」と言う気持ちを呑みこんだ瞬間に、飛行機でぼくの席に座っていたおばちゃんを思い出した。こりゃ時間の無駄だわと思って、駄目もとで

「アーネム・ランドの古い楽器ある?」と聞くと

「2時間後にまた来な。知り合いでプロのディジュリドゥ奏者がいて、その人すごい数のコレクションあるから。」だって!

期待を胸に店に行くと.....

「これよこれ。50年前のものらしいわ。」

手にとると、あきらかにキャサリン的なペイント。しかもなんか見たことあるなぁ、このペイントの感じ。ボトムにはB.Hのイニシャル.......「BH、BH.......。ビル・ハーニー!」彼が今70くらいだと考えて、50年前、20才のころ。ありえるかぁ。でもすごくおみやげもの的で、古くとも20年くらい前っぽい感じだった。

「えっと、これ以外のは?」
「アーネム・ランドのはこれ1本だってさ」

じゃぁ、彼のコレクションは白人の人たちが作ったものばかりなのでは........。一瞬恐ろしい想像が頭に浮かんだ。

残念ながら今回は出会いはなかったが、アーネム・ランドのものはアーネム・ランドで探せってことかぁ。
[PR]
by earth-tube | 2010-04-23 17:37 | 店長の日記
<< アーネム・ランド再び おまえはコックか!? >>