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朝一番はイダキ・カッティング
朝起きるとまだ雨期が終わっていないのか、時折ザァーッと一時的に雨が降る。しばらくすると晴れ間がのぞくが、また突然スコールのように雨が降る。

今朝は空港のむこうの方にカッティングに行くという。雨が降るだろうから、カメラは持参せず、日本から持ち込んだノコギリと軍手だけを持ってみんなと一緒にブッシュへ。なんとLarryも一緒に行くという!珍し~。

年をとってブッシュの中での仕事がしんどそうなDjalu'のヘルプをしながら、ついて回る。雨期のおわりのブッシュは下草が生い茂っていて、トレッキング・シューズに短パンでは足下の草にすれて足が痛い。

時おり、ブッシュの中に激しい雨が降り、ほてった身体を冷やす心地いいシャワーのよう。日頃のオフィスワークでろくに身体を動かさない生活をしてると、70代のDjalu'よりも体力が無いような.......。

Djalu'は、彼らの言葉でダッコルと呼ばれる手斧でゴンゴンっと木の幹をたたいて、その音で中の空洞具合をチェックしていく。斧をいれる木はなかなか出てこない。どこも同じ景色に見えるブッシュの中を闇雲に歩いているようでいて、方向をしっかりと把握しているから不思議だ。

また、斧をいれてもマウスピースあたりが大きすぎたりするとその場に置いて行くので、なかなか「コレは!」というものに出会わない。2~3時間くらい歩き回って、Djalu'が2本、Dhopiyaが2本、Larryが4本という結果だった。

家に帰ってくると、案の定イダキをほっぽりだして、みんなそれぞれ思い思いにリラックスしはじめる。このままの状態で放置すると急激に水分が抜けてクラックだらけになっちゃうので、1本づつマウスとボトムに一人木工用ボンドを塗る。

そうそう、日本から持参したノコギリはというと........大正解!オーストラリアで主に使われているのは西洋ノコギリ。大阪の芸人で横山ホットブラザーズというおっちゃんたちの定番芸「おぉ~まぁ~え~わぁ~。あぁ~ほぉ~かぁ~?」って言いながら膝にはさんだノコギリをたたく、アレ!

西洋ノコギリは押し切りで、これが引き切りになれた日本人にはほんと使いにくい。刃が長く高さもあるのでイダキにひっかかって、押しこんでいくにはコツというよりも筋肉がいるっていう印象。

ほんとにスピーディーに切れるので、「おぉ、めっちゃ切れるやんか!日本のやつ?」って若いヨォルングが言うので、使わせてみるとぼくらの逆でやっぱり扱いにくいみたい。

今回はこのノコギリのおかげで右腕の第一関節の後ろに筋肉痛の激痛が走り続けることもないかな~。さぁ、明日はどうなる?
by earth-tube | 2010-04-27 09:23 | Yirrkala周辺
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