立ち上がれガンダム!
ケアンズを経由してダーウィンへ。この飛行機は東から西へ向かって飛ぶので、空の上からアーネム・ランドが一望できるので必ず機内左の窓側に席をとる。乾季のまっただ中でそこかしこにブッシュファイアの煙が上がっていた。
アーネム・ランドのブッシュファイア
ダーウィンに着いたのは昼の13:00。前もって予約していたレンタカーを取りに指定の駐車場へ向かう。車の窓に取り付けた箱に鍵が入っていて、自転車のチェーンロックのように数字を合わせて開けて勝手にどうぞというシステム。なんともおおらか。

前回にもこのレンタカー会社を使ったので要領はわかっている。車のまわりをグルグルまわって鍵の入った箱を探すが、それらしいものが無い!パーキングにまとめて止まっているその会社のほかの車にも箱はついていない。コールセンターに電話すると、「ロックボックスがついてるだろ?」→「いやない」→「ちょっと待って」→待機音楽。これを繰り返すこと3回。「ちょっとエリアマネージャーに聞いてみる」と言って、やけにノリのいいポップスが10分間流れる続けた…..。

おいおいマジか!出ばなくじかれまくりな気分で、ふと前をみると4-5台向こうの車の前で老夫婦がぼくと同じように困惑しながら電話でなにやらガヤガヤとしゃべっている。電話でなにか得心がえたのか、電話を切ったおじいさんがこっちにスーッと歩いてきた。「タイヤの上にあるってよ」。「え、タイヤ?うそ?」。おじいさんと一緒に前輪をみるとポチョっと無造作にカギが置かれていた。なんだこのシステム!自由すぎるやろ!

怒りよりもあきれる気持ちが先立って、なんか笑けてくる。すげぇなこの国!インド的なトリッキーさとオージータイムならではのレイドバック感の両方が、日本での生活になれた脳みそに猛烈に刺激的に突き抜ける。

気を落ち着けて、荷物を車内に入れ、鍵をひねる……。プスリとも言わない!ま、まさかバッテリーあがってる?初日はもっとも立て込んだタイムスケジュールを無理矢理くんだので、気持ちが焦りだす。コールセンターに電話をするも全然つながらない。たぶん、同じカギのトラブルでてんやわんやなんだろう。

ようやくつながって、「君の車、マニュアル?オートマチック?」と聞かれ、「マニュアルだけど」と答えると、「クラッチを踏んだらかかる」と言われ、踏んで鍵を回す……。かかった!「いや、これは事前に説明いるでしょ!」とツッコミを入れたくなる気持ちをおさえながら電話を切る。

そしてシフトレバーを動かして車をバックさせようとするとなぜか前に進む。シフトレバーには1速のさらに左に「R」のマークが書いてある。どうやっても1速の向こう側にはいかない。もう暴れだしたくなる気持ちになってきた。慌ただしくダッシュボードをあけて車の取り説のページをめくる。

シフトレバー、シフトレバー、シフトレバー……のページは、と。ここまで来たら、ガンダムにはじめてのった時に取り説を見ながらザクと戦ったアムロ・レイの心持ちになってくる。説明書には「バックをする際にはシフトレバーを握った指先の所をぐっと握ってそこにあるスイッチを押してから、Rに押し込む」って、これ結構重要な情報!どこまで手放しやねん!

何事もなくスッとタイヤの鍵を見つけ、クラッチを踏んでエンジンをかけ、シフトレバーのスイッチを押しながらバックギアに入れることはニュータイプでもない限り不可能じゃないだろうか。

大阪からケアンズまで7時間、ケアンズ空港で待つこと7時間、ダーウィンまで2時間。日本から16時間後のレンタカートラブルに、早くもオーストラリアに持ち込んだエネルギーは燃え尽きて、脱力感に満ち満ちながらダーウィンの市街へと車を走らせた。
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by earth-tube | 2013-08-03 12:44 | 店長の日記
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