1年ぶりのファミリー
去年は乾季の間に3回訪れたが、今年は1年ぶりで子供たちも大きくなってるだろうなぁと楽しみにしていた。また、ゴーヴでのレンタカーはちゃんと職員が空港まで出向いてきてくれるのでトラブルは少なく気楽な気分で旅の最終目的地である北東アーネム・ランドの玄関口ゴーヴへとやってきた。

空港を降り立つとレンタカー屋のおっさんがコッチコッチと手を降っている。オーストラリアは移民をたくさん受け入れてきた国で多民族国家と言われているけれど、まわりをざっと見渡しても空港内には自分以外にアジア人はいない。

上背があってどっぷりお腹が出た60才くらいだろうか。おっちゃんはもともと何色だったのかよくわからないうす~い茶色のヨレヨレ・クタクタのTシャツにほころびた短パンをはいていた。この地に住んで40年だという.......。ややヨォルング化しているようだ。

ダーウィンではマニュアルでえらい目にあったので、「オートマでよろしく!」と伝えると、おっちゃんは「おまえはレイジー(なまけモン)・ドライバーだ」と言ってニヤリと笑った。

マナーモードにしていた携帯を見るとジャルの息子のラリーから4件も着信があった。電話すると「いやぁ、無事ついたか心配でね」。マンダプル(イダキ)の演奏は鬼神のようなものがあるのに、人柄は父親ゆずりであたたかい。

家に着くと、バイロンベイからやってきたというカップルがいた。70年代くらいのランクルだろうか、カクカクとしたボディでえらく渋い4WDに乗っている。後部座席を改造して二人で眠れるようにしてあって、ルーフキャリアには荷物が満載。相当デキル人らしい。実際会って話をすると、おだやかで気持ちのいい人たちだった。オーストラリアでなぜか波長が会うのはヒッピー的なテイストのある人たちだ。彼らは白人だけどどこかアジアっぽさを感じる。そして、ゆるい!

「4年前に作ってもらったんだ。」と言って彼が見せてくれたのは木肌に直接Wititj(オリーヴ・パイソン)が描かれたかっこいいマンダプル(イダキ)。ボトム付近にはDJaLuと書いてある。かれらはガーマ・フェスティバルで食事を作るボランティアとしてやって来たらしい。普通に参加すると$1000以上かかるので、ボランティアスタッフとしてフェスを楽しむというのはアリだろう。

午前中はガーマにボランティアとして参加するという人たちがひっきりなしにあらわれて、イダキ作りを手伝って昼過ぎには誰もいなくなって、ファミリーはいつものペースにもどっていた。

ラリーの息子のババミコがやってきた。すごく背がのびている!

去年のイダキ・マスタークラスの途中でババミコは、わがまま全開でギャン泣きしていた時に泣いて力みすぎてプ~とおならをした。それでヨォルングの唄のメロディーに合わせて「ガプミ~(おならした人)、ガプミィィィ~♪」と冗談ぽくぼくが唄ったのをまだ覚えていて、「ガプミ~、ガプミィィィ~♪」と唄っている。1年で身長はのびたけど中味は同じっぽいね。
Winiwini playing yidaki
ラリーは人がいなくなってからブラっとやってきて、自分が作ったというマンダプルを1本見せてくれた。かなりのお気に入りらしく、マンダプル作りをしてる時間よりもはるかに長い間そのマンダプルを鳴らしまくっていた。とてつもなくキレがあるのに、どこか丸みというかやわらかさを感じさせるサウンドは北東アーネム・ランドでも唯一無比と言っていいかもしれない。

ジャルは「ダーウィンで娘にお金を渡してくれたよね」と言って自分が作ったマンダプルの所に連れていってくれて、「好きなの2本選べ」と提案してくれた。ノーペイントで木工用ボンドまで塗った状態のものが5本あり、どれもジャルのテイストを感じるものだった。

5本鳴らさせてもらってから、「どれがいいかな?」と聞くと、Dhit Dhitと短くそれぞれのマンダプルを鳴らしてから、コレじゃない?とおすすめしてくれた2本をゆずっていただいた。ぼくがいいなと思っていたものと一致していた。いい楽器からおすすめしてくれるジャルならではだなぁ。

今回家にはブッシュでカットしてきた木がたくさんあった。聞くとわざわざマタマタ・アウトステーションの手前のスポットまでガーマ用にカッティングに行ったらしい。

ガーマの日取りは詳しく知らなかったがちょうど1週間後にスタートするそうだ。Yothu YindiのボーカルのM. Yunupingu氏が亡くなったため、今年のガーマはブングル(唄と踊り)はなく、Yothu Yindiの初代マンダプル奏者M. Mununggurr氏の死後ずっと封印されていたイダキ・マスタークラスは今年から復活するそうで、ジャルはかなり意気込んでいた。ファミリーも全体的に活気に満ちていた。滞在は3泊4日と短いけれど、活気あるステイになりそうだ。

泊めてもらっているお礼に毎晩一家のご飯を作るんだけど、初日はオイル系のパスタにした。普段あまり野菜を食べていないようなので野菜をたっぷり入れて。
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by earth-tube | 2013-08-08 09:52 | 店長の日記
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