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60cm以上のクラックの修理 2
深めの溝が大きく開いたクラックだった今回の修理はエポキシボンドに木屑を混ぜることなくエポキシ単体で行います。薄い部分に振動が集中して割れたというケースではないのでクラック周辺部を分厚くする必要はないが、再発を防ぐために厚みを増すように少し盛り気味にする。
エポキシボンドの塗布
表面的に乾いていてもすぐに研磨しだすとエポキシの硬度が足りずに、ボロボロとくずれてしまうので乾燥に2−3日かける。その後グラインダーで表面を滑らかにして、サンドペーパーをかけて表面を整える。
エポキシボンドの研磨後
木工用ボンドを塗り、乾燥後に素地調整のためかるくサンドペーパーをかけて、リペイントしました。
リペイント1
表面上はクラック部分がほとんどわからない状態になっています。ペイントには現地で使われているアクリル絵の具Jo Sonja'sを使うので、色の差もほとんど出ません。
リペイント2
この楽器のようにシンプルなペイントの場合のレタッチはそれほど難しくなく、はじめての人でも同じアクリル絵の具を使えば簡単にできるでしょう。細いライン部分だけは専用の筆が必要で、西アーネム・ランドでは草の茎が使われ、北東アーネム・ランドでは髪の毛を使って自作される。

アース・チューブでは購入後1年間は無料で修理していますが、ディジュリドゥをメンテナンスしていくためにも自分でやってみるのも修理のスキルアップにおすすめですよ。
by earth-tube | 2014-05-08 16:15 | ディジュリドゥの修理
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