アーネム・ランドでタクシー・ドライバー
b0021108_23422111.jpgDjaluの家の車はアーネム・ランドで最もポピュラーな「TOYOTA Landcruiser Troopcarier(通称トゥルーピー)」で、後部座席が横向きになった11人のりの四駆だ。ちゃんと名前がついていて、その名も「ムチャランジャル(ヨォルング語表記が不明のためカタカナ:イルカ)」で、Djaluを知る人はなぜかみなこの車の名前も知っていて、「ムチャ」と短縮して呼んだりしている。

最近、腎臓結石の手術をしたDjaluは車の運転を医師から止められていて、一家で免許を持っているラリーとその嫁のLeona以外は車を運転できない。そこで、Djaluが用事がある時はいつも運転手をさせられるという事になった。

事故を経験しているせいか、ヨォルングが車の整備というものをほとんどしていないのを知っているせいか、一回目の運転は多少ドキドキした。慣れて来ると、どこまでも運転できるような気がしてくるから怖い。けれど、さすがにダートだけは遠慮した。自分の命もさることながらDjaluの命のためにも.......。

車の運転をまかされることによって、24時間Djaluと共に過ごすことになり(寝てる所も一緒)、彼のかなりプライベートな事にまでつきあい、それがやけにおもしろかった。ここではその内容は公表できないが、ある出来事を通じて、Djaluがヨォルングの独自の文化を存続させることを強く願っていることを改めて痛感した。

DjaluはBunggulでの自分の演奏を録音したテープを残していたり、Ski Beach以外にファミリーが住む場所を模索したりなど、70才を越えてからの彼の大家族に対するアプローチは、目覚ましい。自分の子供達にヨォルングの文化とGalpuクランのインディペンデンスを守ってほしいというDjaluの切実な願いは、よりいっそう強くなっているように思う。

Djaluファミリーのおかかえ運転手になったようで妙な気分だったが、いろんな場所に一緒に行ったり、そこで起こったハプニングもいい経験だった。しかし、車の中にまでゴキブリがいるのにはまいった。
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by earth-tube | 2006-05-27 23:44 | Yirrkala周辺
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