ヨォルング・マタ漬けで?????
今回最大の驚きは、今まで大人も子供も英語で話かけてくれていたのに、ほとんどといっていいほどヨォルング・マタでしか話してくれなくなっていたことだ。何故!????「もー、こいつはえーやろ」っていう扱いになったのか?かなり簡単な事しかわからないので、基本彼等が全く何を言うてるのかわからない。

なんじゃこりゃ!唯一女性陣は通訳的な事をしてくれたり、言葉の解説をしてくれるのでなんとかいけたが、こりゃ大変だ。次回にむけて本気で勉強せんとやばいかも。しかし、彼等のこういうわけのわからないスイッチ感にはいつも驚かされる。

b0021108_18154346.jpgそうこうしている内に別れの日が近づいて来た。滞在中に「ヨォルングのちゃんとしたBilmaを持ってないから作ってほしい」と頼んでいたが、忘れてしまったのか誰も作ってはいなかった。出発の日、Djaluがやけに使用感のあるBilmaを無言で手渡してきたので、コンコンっとたたいて「えー音やね」って返したら、「おまえのだ」と言ってグイッと前に突き出した。

その何気ない渡し方に猛烈にDjaluらしさを感じて胸がつまる。言葉をなくしたので、胸にBilmaをあてて感謝の意を表した。今回体調が悪いためあまりイダキを作ることができないのを気にしてか、彼のプライベートの楽器も譲ってくれた。なんとアメリカ製。吹き口をナイフで広げて加工をほどこしているあたりDjaluらしい。

葬儀や日常的に演奏するのに使われていた楽器で、滞在中もNinanina Gurruwiwi、Nicky Yunupingu、そしてDjaluファミリーの男達全員が吹いていた。今後、Earth Tubeのイダキ・コレクションのページで、Djalu自身が演奏しているサンプル・サウンド付きで紹介する予定です(許可はいただいている)。今回このイダキ以外に、Ski Beachで直接手にしたイダキは、Djaluから1本、ラリーから1本、Mirarraとラリーの合作が2本、いずれもかなり良い。誰がどこまでどうやってイダキに関わったかがはっきりしている点、4本ともレアな楽器だと言える。

今回オールド・スタイルのイダキ演奏について、Djaluに色々聞き、学んだ。一体現代のヨォルングのイダキ奏者とどこが違うのか、それを明確な言葉で説明するのはヨォルング自身でさえ難しいのかもしれない。夜のビーチでCDプレーヤーを持ち出して60年代の音源をDjaluと共に聞き、あーだこーだ話したが、結局明確な回答を得ることはできなかった。

b0021108_18205545.jpgそれでもそれらの曲を実際にDjaluが演奏してくれたり、同じ曲の違うバリエーションを演奏してくれたりしたので、実際に耳で直接イダキの音を聞けて何やらハッとする部分があった。使用許可をもらったので、Djaluのプライベート・イダキのサンプル・サウンドにはその中からセレクトされた1曲が公開される予定です。お楽しみに。写真は曲の説明の中で出て来たインドネシアのMacassanが持ち込んだタマリンドの木。Djaluの家の近くに生えていた。
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by earth-tube | 2006-05-28 18:22 | Yirrkala周辺
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