カテゴリ:Maningrida( 4 )
夜のアーネム・ランドを走る
b0021108_1283385.jpg西日を浴びながらノンくんの運転する4WDが、ひたすらアーネム・ランドを走り抜ける。車内では買ったばかりの激レアテープを聞いて、車のエンジン音でディジュリドゥの音はすっかりかき消されているのに「おぉ!すげぇ~」などと言っている。出口くんは指鉄砲を作って人差し指を水平にし、親指を太陽の高さに合わせて「あと2時間で太陽が落ちるな」などと、わけのわからない事を言いだす始末。友人のスペイン人マルコスから教えてもらったらしい。

b0021108_1284923.jpg日が暮れる前にDreaming Ladyという副題がついたNungbalgarri Creekという小川を通りがかった。非常に美しい川で、ところどころ川底が平たい一枚岩になっていた。

完全に日が落ちた後のダートロードの走行は非常に危険だが、ノンくんの注意深い丁寧な運転は妙に安心できた。

b0021108_1292184.jpg真っ暗な中、はるか向こうに見える街の夜景のような光が見え、「もうOenpelliか」と思ったらブッシュファイヤーだった。からからに乾燥した乾期の終わりのブッシュの下草は簡単に燃える。誰かが火をつけたのか、自然発火なのかはわからないが赤く光る炎と、どこまでも続く暗闇とのコントラストが美しかった。

結局、カカドゥ国立公園内のUbirrのキャンプサイトでキャンプをした。行きはかなり時間がかかったような気がしたが、帰りは見知った道だからか早く帰ってこれた気がした。そして、事故ですっかりビビってしまっているふがいない僕たちを尻目に、ManingridaからUbirrまでの長距離を運転してくれたノンくんに感謝!!!!!!!ありがとう!
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by earth-tube | 2004-11-04 12:12 | Maningrida
幻の音源!!
僕はこのManingridaのアートセンターとは数年前から連絡を取っていた。それはこのサイト作りの下準備の際に必要なアボリジナル音源の中で、廃盤になってひさしい5本組のマニングリダのテープを入手したかったからだ。

しかし、「このテープはCD化される予定でテープの販売はしていない」という返事で、いかにリサーチ目的でも現在の在庫を売ることはできないという事だった。しかし、実際にアートセンターを訪れて「例のあの音源をゆずってくれないだろうか?」と聞いた所、「ここまで来たんだから、断れないね」という返事ですんなり売ってくれた!

ジャケットはなく、普通のカセットに手書きでタイトルが書いてあるだけで詳細も何もない。しかし、MurlarraやGunborrk、Djinang言語グループのBanumbirr(Morning Star:明けの明星)、Gupapuyngu言語グループの音楽など、かなり幅広い内容になっている。これらのテープは元来、地元のアボリジナルの人々がいつでも聞いて楽しめるようにという事で作られたそうだ。

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・Midjang-Kunibidji
・Murlarra(Rembaranga)
・Gunborrk(Kuninjku)
・Baratjarr(Gupapuyngu)
・Banumbirr(Djinang)

上記はカセットのソングタイトルで、カッコ内は言語グループ名。詳しい事は全くわからないが、内容はすばらしい。

最後に「CDっていつできるの?」という問いに対する答えは、「さぁ、機会があれば」.......
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by earth-tube | 2004-11-04 11:56 | Maningrida
Maningrida Arts & Craft
b0021108_11495645.jpgManingridaコミュニティには、「Maningrida Arts & Craft」というアートセンターがある。このアートセンターを訪れ、Maningridaの著名なディジュリドゥ製作者Ambrose Cameronに会う事と、現地のディジュリドゥのテイストを知るという事が今回の目的である。

b0021108_1150139.jpgついにここまで来たか!という興奮とともにアートセンターへと足を運ぶ。アートセンターに足を踏み入れると、今まで訪れたアートセンターとは雰囲気の違う天井が高く、かなり広いスペースがあり、照明が暗い。大きな倉庫をそのまま利用した作りになっているようだ。そのためストックルームがなく、全ての在庫を見ることができる。

b0021108_11502971.jpgとりあえずディジュリドゥ・コーナーに行くと100-150本くらいはあるだろうか?かなりの本数があり、最近のものから5-6年前の作品だろうか、随分時間がたっているものもある。ダーウィン市内のManingridaのアートセンターの支店の店長Mattの話によると、ここ数年Maningridaのディジュリドゥはほとんど売れていないらしい。

見ればAmbrose Cameronのディジュリドゥがかなりあるが、吹ける状態でないものも多く、入念に選んでいく。主にRembaranga、Djinang、Burara語の人々の作品が多い。Ambroseの作品で良い楽器は全て購入した。逆に彼の作品以外でピンと来るものはなかったのが残念だった。

b0021108_11525961.jpgManingridaのアートセンターで一番びっくりしたのが、アボリジナルのスタッフの多さである。マネージャーはApolineというノンアボリジナルの女性だが、梱包作業をしているのは若いアボリジナル男性達である。彼等に声をかけてこのエリアのディジュリドゥ奏者などについて聞いてみた。

このエリアではディジュリドゥの事をNgora(Burara語)と呼ぶらしい。また数人名の通ったディジュリドゥ奏者がいるようだ。そして残念ながらAmbrose Cameronは儀式に参加しているため会う事はできなかった.......

ふと、カウンターの奥に目をやると2本ディジュリドゥが壁に無造作にたてかけてある。「これは売り物?」と聞くと「儀式用なので売り物ではない」とのこと。両方ともAmbroseの作品だった。演奏の許可をもらって吹いてみる。1本は短く、ベルボトムになっていてハイキー。もう1本は長くすらりとした楽器で低音がしっかりしておりトゥーツも出しやすい。それぞれのサイズを公表することはできないが、いずれも北東アーネム・ランドのYidakiに比べればマウスピースは大きかったが吹きやすい楽器だった。

最後にこのような儀式で使われる楽器に触れることができ、しかも演奏することができたのは非常にラッキーだった。このエリアの演奏スタイルを推し量るのに十分な資料だったと思う。そして今後、Maningridaのディジュリドゥを選ぶ時の目安となる2本だった。許可をもらっていないので写真とその詳細については公表できないが、今回選んだ楽器は全て短い方の儀式用ディジュリドゥに近いテイストのものばかりだった。

b0021108_11531870.jpgそしてこの日ノンくんがアートセンターで購入したのは、ゴアナの卵だといわれたペーパーバークを細い針金でまいて、上から白オーカーでぬり、茶色のオーカーで点々を描いたもの合計8個だった。たぐいまれなるセンスの持ち主である。天才か? はりぼてのゴアナの卵を手に持った彼は終止満面の笑みをたたえていた。
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by earth-tube | 2004-11-04 11:53 | Maningrida
Maningridaへ
b0021108_11433753.jpgManingridaは北部中央アーネム・ランドで最も大きなコミュニティの一つだ。飛行機でRaminginingやMilimgimbiに行く際には、中継地点としてManingridaの飛行場が使われている。またGunbalanyaからManingridaへ向かう道には数多くのアウトステーションがあった。写真の看板はその一つ。

b0021108_1144829.jpg車でManingridaまで行くには、複数の川を渡らないといけない。幸い乾期で干上がっているCreek(小川)や、最も深い川で水深50~60cmくらいだったので車高の高い4WDなら余裕を持って渡れた。写真は一番不安だったMann River。この時は水かさがへって、通常1本の川が二つに分かれていた。これが雨期になると一つの大きな濁流になるのだろう。

下記はこの旅の中で最も深かった川の状態。車の横に乗っているのはノンくん。これ以上深くなるとエンジンルームに水が入ってしまう。
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by earth-tube | 2004-11-04 11:47 | Maningrida