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ケアンズからDjalu'へ
ゴーヴを出てケアンズに戻ってきた。最近はドミトリーに泊まるのが苦痛でちょっと高めの値段でもシングル・ルームを取るようになった。今回はNjoy! Cairns Backpackersという所に行きも帰りもお世話になった。シングルでAU$38とケアンズでも最安値で、空港までのお迎えがフリー(タクシーでAU$15くらい)とかなりお得。今ちょうどバブルまっさかりのダーウィンの宿はもっと高いらしい.......。

到着するなりビール!オーストラリアは日本にくらべるとビールの味の種類が豊富で、その中でも僕が個人的に好きなサウスオーストラリア州のCoopersは無濾過のオーガニックビールで味が濃厚。アイリッシュビアーのKilkennyはクリーミーな泡がすごい。タスマニア州のCascadeは、名前がカッコいい!ラベルにはタスマニアタイガー!濃厚さとさっぱり感のバランスがいい。

しばし旅の終わりの解放感を味わいながらケアンズの町を散歩して、約束の時間にDjalu'に電話した。

「もしもしお父さん? イダキどんな調子?」
「あぁ、うん。まだ作ってる。」
「急いでないし、また日本から二日後に電話するね。」
「わかった!心配すんな。」

案の定、予定通りにはいかないが、そんなことはまったく気にならない。結局日本に帰ってきてから電話するも、まだ出来上がっていなかった。

帰国後5日目の午前中、ぼくの携帯がいきなり鳴った。通知番号をみると国番号61からはじまる番号.......つまりオーストラリア!ノリくんか、リョウヘイくんかなと思い、

「もしもしー? もしもーし?.......」返事がない。
「ハロー?」
「ハロー。」聞き覚えのある声。
「Djalu'?お父さん?」
「ヨー。おまえのイダキできたぞ。ほれ、聞いてみろ。」

だれかに大声でどなっている「おい!イダキ吹いてみろ!」演奏してるのは間違いなくヴァーノン。どれもビリビリとしたすさまじいサウンドが携帯ごしではあるが、伝わってくる!

「全部おれがペイントしたから。3本ともすごくいいイダキだよ。次来る時は何本だ?10本か?15本?」

70歳を超えるオールドマンのその活力とイダキに対する情熱に脱帽!!!!!!!ありがとうDjalu'!ヨーロッパでのツアーがすばらしい出会いと成功に溢れていることを祈って電話を切った。
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by earth-tube | 2009-07-09 21:08 | 非アウトバック
建物探訪もといイダキバカ探訪!
b0021108_14451459.jpgアーネム・ランドのベンツ「TOYOTA ランドクルーザー」を手にし、Djaluの日本ツアーを終えてシドニーに来ていたJeremy Cloakeと合流してシドニーを出てメルボルンへ向かう。メルボルンを通らない方がノーザンテリトリー州には早く入れるのだが、あえて遠回りをしてまでメルボルンに向かうにはわけがある。
それはアボリジナルの伝統的なディジュリドゥの演奏方法やアボリジナル音楽について世界で最も詳しいGuan Limに合うためだ。北東アーネム・ランドの言語Yolngu Mathaを流暢に話し、アボリジナル文化に造詣の深いGuanは非常に希有な存在であり、アボリジナル・サイドの立場から真摯に情報を発信している。Earth TubeにもGuanが過去に書いた文章の日本語版が掲載されているので一読してほしい。

b0021108_1449155.jpgトラムと呼ばれる路面電車に乗り込み、JeremyとGuanの家に行く。呼び鈴を押すと、長身で力強い目つきが印象的なGuanが僕らを出迎えてくれた。足を踏み入れると、アーネム・ランド内外の様々な地域の年代物の樹皮画やディジュリドゥが無造作に家の壁に所狭しとたてかけてある。
猛烈に上がるテンション!博物館顔負けのコレクションを前にして、心の中では「ナンジャこりゃー!?」と叫びたおしているのだが、初対面のGuanの前では冷静を装いながら「ハァ〜ィ。お会いできて光栄です。それにしてもすごいコレクションだねぇ〜。」などとほざく俺。 

社交的な会話をしている僕を尻目に、頃合いを見てクモの子を散らしたようにGuan家のイダキに飛びつく出口くんとノンくん。クッソーっと思っているとJeremyまでもがいつの間にか消えている。

b0021108_1442276.jpg許可をもらって特にすばらしい楽器のサウンドを録音させてもらった。吹き倒して、ふと気づくと「もう〜長いわぁ〜」というオーラでまくりの出口嫁がアボリジナル本を読んでいる。結局僕らが欲しい楽器は全て「Sorry. Not for sale.」という答だったが、帰り道ではすばらしいコレクションを目にし、互いに目が合えばニンマリとしてしまうのだった。
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by earth-tube | 2005-08-23 14:53 | 非アウトバック
修理代に発狂寸前
翌日のお昼過ぎに親切な修理屋の親父ポールから電話がかかってきた。修理代が$3,000にもなるという!ノンくんと僕の間でハァ?って気分が蔓延するが、とりあえず修理工場に言って詳細の説明を受ける事にした。

シドニーのわけのわからないバスの路線図と格闘しながら、ようやく修理屋にたどりつく。一箇所づつ説明をうけながら修理が必要な箇所をチェックしていくと、修理屋に来るまでは最低限必要な修理箇所だけに絞って修理代を$1,500くらいに抑えようと思っていたのに、「もうこれは絶対修理しておかないとヤバいな」という所ばかりで、説明を聞き終わった時にはどこを削ったらいいのか全くわからなくなっていた。

税金とNRMAの車の調査代で出費がかさんでいたので、「もうこれ以上はかけたくない」という気持ちでいっぱいだったが、保険をかけるつもりで全部の修理をやってもらいつつも、$2,500で泣いてもらおうという事にした。

車にかかった経費が100万円を見事に越え、呆然としていた僕らはセントラル駅近くにある「Free Meal」という看板が書いてあるお店に入る。路上生活をしている人達にごはんを無料で提供している場所らしく、「誰でもウェルカム」といった文字が店の前に書いてある。

店に入るとヌボッとした白人のおっさんが無言で僕とノンくんの前にゴトッとプレートを置いた。その内容はスープ、ポテト、野菜のいためたもの、マフィン、ドーナツ2個とかなり豪華で、「オーストラリアってすげぇ余裕ある国やなぁ」と驚きながら、二人で自然ンと「うまい!うまいでコレ!」を連発していた。

その後、日本人ばかりがたむろっている変てこな雰囲気だった安宿に帰りたくなかった僕達はシドニーのさびれた公園に座り、さっきのフリーミールのお店でもらったおみやげのパンやドーナツを鳩とカモメにポーンと投げながらぼんやりして過ごした。
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by earth-tube | 2005-08-23 14:38 | 非アウトバック
名義変更、そして車の修理
今日は朝から大忙し。まずはスペアキーを作り、車の名義変更を行う。NSWでは名義変更の際には、パスポート、国際免許、自分が宿泊している場所の証明(宿の支払いのレシートなど)、購入した金額の3%の税金が必要になってくる。車の個人売買をした時に安く車両価格を書いてもらっていればこの税金も安くなっていたのだが、全くそんな事を忘れていた僕らは$11,000の3%の$354を払うはめに。

気を取り直して、昨日NRMAで教えてもらった近所の車の修理屋さんに行く。初めてのランクルと共に不慣れなシドニー市内を地図を片手になんとかたどり着く。そこで言われたのは「うちの会社はVOLVOの修理ばっかりやし、今修理たてこんでるから今から予約してもらっても修理いつになるかわからんよ。」しばし自分の中のイライラを押さえるのに苦労しながら、交渉するも全くらちがあかん。「じゃぁなんかやってくれそうな修理屋を紹介してくれない?」と聞くと、「イエローページでもみれば」ときた。くそっ!なんだこのオーストラリアの車事情は!

一度車に戻ってノン君と対策を練る。車のフロントガラスに貼ってあった修理会社の電話番号を見つけて、電話してみる。いきなりものすごくいい感じの対応。なんだこの差は!?実際行ってみるとかなり親切な上、「英語の車の専門用語とかわからないよ」と言うと「きっちりわかるように説明するよ」とまで言ってくれた。

b0021108_1283139.jpgとにもかくにも、できるだけ必要な修理をしてある程度の安全を確保したい僕らは、そこでアーネム・ランドを旅するのに最低限必要な修理という条件で、見積もりを頼み、何か大きな仕事をやり遂げたような気分でバスに飛び乗った。
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by earth-tube | 2005-07-21 12:09 | 非アウトバック
ようこそTROOPY
何度もメールを送ってもナシのつぶてだったのに電話をすると一発で今晩バックパッカーまで車で来てくれるという。やってきたのは理想のTroopyとZorikという名の男性とその嫁。4週間後に嫁と共に海外旅行に行くために車を売り払うという。いい話で一瞬ほだされそうになるがそこはそこ。ノンくんと車をチェックしまくる。実際のってみて14年前の車にしては状態は結構いいと思った。明日早速車の調査をしてもらうことを約束して帰えっていった。

オーストラリアにはNRMAという車の調査と保険専門の会社があり、そこにまずはチェックをしてもらうという事が今回出口くんと考えた安全策だ。購入前に正確な車の状態を知るのがその目的で、ランドクルーザーの場合$239がその調査費用だった。

まずは電話で調査の予約を入れようとするとかなりややこしい。料金は先払い、調査のできる支社はシドニー郊外にしかない、様々な個人情報を伝えなければない、などオペレーターのぶしつけな対応にイライラしながらもなんとか予約を取る。この時気分はブラブラ日記番外編の林 靖典氏とほぼ同じと思ってもらえれば僕のイライラの具合もわかるだろう。

そしてYirrkalaでの生活でダートロードの運転技術・経験が豊富なJeremyに同伴してもらって、車を判断してもらう事にした。シドニーの一番中心にあるCentral駅から郊外にあるLiverpoolまで4-50分はかかっただろうか、NRMAに着いて担当者から調査書をもらう。以下がその概要。

・サビが車体全体に回っている。特にフロントガラスの上部。
・排気ガスがブルーがかかっている。
・フロントガラスに二箇所ヒビが入っている。
・デフ玉からノイズが聞こえる。
・トランスミッション・オイルもれ。
・エアコンが効いていない。

b0021108_11591691.jpg上記全部を直すと$950の工賃+パーツ代がかかるだろうというのがそのリポートだった。そこでノン君に相談し、$12,500だったのを$11,000までディスカウントしてもらう事を決め、いざ交渉へ。写真はオーストラリアで手にしたことの無い現ナマの束!

私:「これだけの修理代がかかるみたいなんでディスカウントしてほしい」
Zorik:「うーん、じゃぁ$11,500で」
私:「現金ニコニコ払いにするからさ、$11,000にしてよ」
Zorik:「えぇ!あぁ、それじゃぁ嫁に聞かないと俺の一存ではちょっと」
私:「おぉ!じゃ電話して聞いてみてよ」

b0021108_11581026.jpg.......財布のヒモを握っているのは嫁はんとは世界は同じような法則で動いているなぁ。ナニワ金融道的現ナマパワーで脅威の$1,500ディスカウントで元々リーズナブルなTROOPYを買える事が決まった!写真左からノン君、Zorik、その友人で、Zorikの友人の格好を見てほしい。日本の11月くらいの気温のシドニーでこの出で立ち!Viva OZ!

b0021108_121158.jpg宿に車を持ってきてくれたZorikに現金を手渡す。写真を撮る時に「ヘェ〜ィ・ギブミー・ア・ビッグスマァーイル!」でこの笑顔。車の登録の紙に互いのサインをし、住所、車の取引金額を書いて、取引成立!念願のTROOPYがやっと手に入った。

購入の前にはJeremyが警察に電話して車のナンバーを伝え、違反の未払いやローンなどが残っていないかなどを調べてくれた。これを確認しておかないと購入者がその支払いを引き継ぐという形になるらしい。Jeremyサンキュー!
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by earth-tube | 2005-07-21 12:06 | 非アウトバック
カーディーラーはシャークだぜ
個人所有の車以外も見ておこうという事になり、ノンくんとカーディーラーがたくさんあるというParramatta Roadという所に電車を乗り継いで行くも、僕らが探しているTroop Carierはほとんど無く、がっかりしていると遠くにTOYOTAの看板が見えた。勢い勇んでブルース・リーのようなサングラスをし、白いスーツを身にまとった中国人らしきスタッフ(おっさん)に話しかけると「一体おまえらいくら払えるんや?(英語)」と言われ、「うーんマックス$10,000くらいかな」と答えると「なぁいです!(日本語)」!

ディーラー:「あったとしてもねぇ、そういうのを俺たちはSHIT-BOX(直訳:クソ箱)って呼ぶんだよ(英語)」
私:「あぁそうなの?」
ディーラー:「だぁめだよ、そんな車(日本語)」

b0021108_11541581.jpg一体あんた何人?って感じのこのおっさんの対応にしばしホケーッとしながら、あきらめずにさらにParramatta Roadを歩く。さらに奥へといくといかにも安い中古車のエリアが登場した。ここから急に店員が中近東の人達になる。さっきまでのディーラーは僕らの事などいっさい気にかけない雰囲気だったのに対して、なぜか不機嫌そうなつらをした褐色の肌をした彼等は異常なくらい積極的。

「何探してんの?4WDならこれよ」とガソリンのNISSAN車を指差す。
「いやぁディーゼル車じゃないと水に入った時に問題あるから」と断ると
「何言ってんの!この車に乗りゃどこまでも行くよ!」なんて軽口をたたく.......。
ダリぃ。ここはインドか?ハイハイって断って歩き去ってもまだ声をかけてくるのが遠くまで聞こえた。

そして気づけば僕達は二駅分も歩いていたのだ!考えてほしい。ここは日本ではなくオーストラリア。一駅分の距離たるや.......。しかもその努力もむなしく、お目当てのTROOPYは1台も見つからなかった。

b0021108_11514352.jpgかなり歩き回って乳酸のたまった足をひきづりながら、すでに失禁寸前だった僕は駅のホームのトイレにかけこもうとするも、なぜか錠前が降りている.......。
「なぁんジャこりゃぁ〜!」と松田優作ばりに叫びたくもなったが失禁寸前の僕にそんな動きをする余裕はなかった。
すごすごとノン君が待つベンチにもどり、夕焼けの暖かな光を頬の側面に浴びながらたそがれる二人だった。
そしてこの時、前に訪ねたKings Crossという場所にあるバックパッカー達が車を売っている所で紹介してもらった親切そうな車屋の親父が言っていた「君たちカーディーラーの所を見て回るのはいいけどさ。カーディーラーはシャークだから十分気をつけて。」という一言が頭の中でエコーしていた。
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by earth-tube | 2005-07-21 11:57 | 非アウトバック
ランドクルーザー・プリーズ!
先にオーストラリア入りし、ケアンズで挙式を上げ、ブリスベンでパーマカルチャーを学びに行っている出口夫妻とは別に、僕とノンくんは7/15にシドニー入りした。何故シドニーなのかというと、前回NT州での4WD探しに苦労した僕は、出口くんとオーストラリアの車の個人売買のウェブサイトを数軒調べ倒して、どの州が一番玉数が多いかを調べた結果、NSW州という事になり、「アーネム・ランドのベンツことTOYOTAランドクルーザー」を探し求めてシドニーにやってきたのだ。

梅雨まっただ中の日本から、大阪の11月くらいの気温だろうか肌寒く乾燥したシドニーの空港に着いた途端、きびすを返して日本に帰りたくなった。この後のスケジュールがばっちり決まっているので、到着初日から早速車探しをはじめる。目星をつけていた個人売買の売り主数軒にメールを送り、自分たちが宿泊している安宿に車を見せに来てくれるように頼むが、後日返信はない。

DjaluのツアーのコーディネーターをしていたJeremyがシドニーで2週間ほど滞在してたので再会して車について相談するも、なかなか進展しない。そして何よりも驚きなのは、日本にいた時にはかなりの玉数があったのに、7月になってみるとかなり4WDが減っている!

僕らが探している車はTroopyと呼ばれる「TOYOTA ランドクルーザー Troop Carier」という機種で11人乗り、ハードトップ、ディーゼル、マニュアル、シュノーケル付きというまさにアウトバッック・オーストラリアを走る最高の車だ。けれど年式が古くても百万円くらいするのだから探しずらい。今回僕らが出せる最高の金額は$12,000。車の状態と値段から考えて、ランドクルーザーが無理ならハイラックスもやむを得ないという考えで、両方の車種を求めて、調べたおす。

ここで問題が。ランクルのような車をシドニー市内で乗っている人がいるはずもなく、売りに出ている住所を見れば、99%シドニー郊外もしくはNSWの北と南のかなり離れた町なのだ。一軒ずつ電車やバスを乗り継いでそれらを見てまわるという事は実質不可能で、電話交渉でなんとか市内に来てもらうという手段をとった。

調べた中でも「これがベスト」という1991年式TOYOTA ランドクルーザー Troop Carier $12,500というのが郊外のLiverpoolにあったので、電話をした。
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by earth-tube | 2005-07-19 17:08 | 非アウトバック