カテゴリ:Belyuen( 11 )
ブッシュの中へ
Mitchinの運転する車で一路Belyunen方面へ。コミュニティを通り抜け、標識も何もない脇道へと入って行く。舗装されていないダートロードだ。道の行き止まりには、フェンスがあり、「Private Property(私有地)」と書いてある。フェンスのゲートを開けると、車1台だけがギリギリ通れる細い道を通って、その先にMitchinの家があった。

b0021108_1775650.jpgまず、リビングの彼自慢のコレクションの前に通された。一通り吹かせてもらう。おもしろい!製作者のねらいを感じる。「この楽器はあのサウンドのために」という意図が、アボリジナル的である事に驚かされ、「この人、好きやな」というのがわかる。

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中でもNicky Jorrockが気にいっていたという楽器を見せてもらい、それを吹いてNickyのポイントを探る。唇のタイトさはなく、ボワッと広がる倍音が一番印象的だ。この広がり感が、GUNBORGやYolnguのスタイルとは全然違う。楽器は短く、マウスピースの口径は大きく、蜜蝋でかなりうめてある。写真はそのNicky好みのディジュリドゥ。

b0021108_17113268.jpg僕はこの楽器以外にもプレーンのものを1本、長谷くんと出口くんもそれぞれ1本ずつ似たテイストのものを購入した。なんといったらいいだろうか、まず誰も見向きもしないルックス、そしてサウンド的に似たものがあったとしても、吹き心地が同じ感じの楽器というのは以外に探すのは難しいかもしれない。Mitchin自身の演奏もすばらしく、特にNickyの演奏スタイルに関してはかなり熟知していた。

b0021108_1713851.jpgそうこうする内に、Mitchinの奥さんが帰って来た。Wild Parkで働いているらしく、ワラビーの赤ちゃんを3頭それぞれ袋に入れて帰って来た。広大な土地の中で、のんびりと暮らす二人が少しうらやましかった。


Mitchinのディジュリドゥを吹くことで、先日Nickyに会い、教えてもらい、それでもわからなかったNickyのポイントが少しわかった気がした。Nickyとの出会い、Mitchinとの出会い、それを紹介してくれた出口くんに感謝!ありがとう。
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by earth-tube | 2004-11-19 17:13 | Belyuen
3cm!!!
b0021108_222015.jpg夜にMandorhaに着いた僕らは、かなりの腹ペコだった。旅の終わりが近づいて、ジリジリ生活をする気などさらさらない僕らは、部屋をとり、そして以前に出口くんが食べたという噂のビッグ・ステーキを注文した!写真でそのすごさが伝わらないのが残念だが、なんと厚み3cmで、「わらじのようなステーキ」とはこの事だ。今までで最も巨大な肉を食べた、いや、喰った。写真は尋常じゃないほどの笑顔の出口くんと、長谷くん。しかしこの二人、メガネ、T-シャツ、スマイル......コピーロボット!?
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ビールを飲み、明日にはMitchinに会えるかどうかわからないのに、なんとなく会えるような気がして、泥のように眠った。

次の日目覚めると、長谷くんと出口くんはまったく起きる気配がなく、カーテンの隙間からのぞく空は、今にも雨の降りそうな曇天だった。二度寝する気もおきず、Yidakiを持ってビーチに向かう。サンドフライにさいなまれながら、ひたすらYidakiを吹く。

波の音にまじって自分の音がよくわからない。目をつぶり、自分のサウンドに意識を集中させる。耳が自分の内側に研ぎすまされて行く。2時間くらいたっただろうか、後ろから声をかける人がいる。Mitchinだった。
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by earth-tube | 2004-11-19 02:05 | Belyuen
異能のディジュリドゥ・メーカー「David Mitchin」
b0021108_1361729.jpg日本人で「David Mitchin」の名を知る人は皆無だろう。彼はいわゆるノン・アボリジナル的指向性に全く関心を示さない、アボリジナル・ミュージックをこよなく愛し、尊敬し、学ぶ、ディジュリドゥ製作者だ。御年50才は越えていると思われるが、彼の伝統的な演奏スタイルやそのサウンドに対するバイタリティと、造詣の深さはこちらがあきれる程である。彼に会うために再度フェリーにのってMandoraに向かう。

b0021108_1374166.jpg彼はCox半島のBelyuenコミュニティ付近のブッシュの土地を買い、奥さんと二人でブッシュの中に家を立てて暮らしている。自然、NickyをはじめBelyuenコミュニティの面々とはかなりの仲である。写真にあるように、彼のディジュリドゥは全て、かなり凝ったRarrk(クロスハッチ)や、Mimiスピリットなどがオーカー(顔料)でペイントされている。驚く事にこれらは全て、彼自身によるペイントなのだ!

ノン・アボリジナルが、ほぼアボリジナルと同じようなペインティングをディジュリドゥに描くという事は、ある種冒涜とも思える行為だが、彼の場合は何か違った印象を受ける。それはMitchinが、アボリジナルの音楽と文化を深く愛し、彼等をリスペクトをしているという事を感じるからだろう。実際、今まで出会ったノン・アボリジナルのディジュリドゥ職人の中でも、最も伝統的な演奏スタイルに興味があり、そしてそのサウンドが近い!しかも、アボリジナル音楽のカセットとCDのコレクションがあり、それをかなり聞きこんでいる。

今回、Wanggaスタイルの天才的ディジュリドゥ奏者Nicky Jorrockに出会えたのも、Mitchinのおかげで、Pinecreekのディジュリドゥ・フェスティバルで出口くんが彼と出会ったのが全てのはじまりだった。

また彼の最も評価されるべきは、ディジュリドゥを作らなくなってしまったBelyuenコミュニティの人々に無料で自分の作ったディジュリドゥを提供しているという所だ。彼はNickyからディジュリドゥの演奏方法を学び、彼の演奏するディジュリドゥのツボを理解している。非常に希有なノン・アボリジナルのディジュリドゥ職人だといえる。
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by earth-tube | 2004-11-19 01:37 | Belyuen
ホテルでCorroboree!
b0021108_122243.jpgオーストラリアはもとより、日本でも僕には縁のないホテルにNickyとKennyと連れ立って入って行く。Belyuenで見た彼等が皆、赤のナーガを巻き、白いオーカーを塗り、同じく赤のはちまきを巻いてCorroboreeの準備をしている。控え室をのぞくと、向こうから「ピクチャー!」と記念撮影をしたり、「吹け、吹け」と僕らがディジュリドゥを吹き、彼等が歌う。写真はシンガーマンのCharles Bronson(あだ名)。Copy Right : Charles Bronson & Earth Tube 2004

進行役の人が現れ、彼等と一緒にホテルの階段に行くと、そこにはNLC前チェアマンのGalarrwuyが真っ黒のタキシードに身を包み、両手をズボンのポケットに入れて、待っている。言葉が悪いかもしれないが、まるでマフィアのドンのような風格のある出で立ち。そして両脇にはYolnguのエルダーらしい人物がいる。

Belyuen Dancersが、Galarrwuy達の周りを取り囲み、地面を指さしながら叫び声を上げ、一段と高いかけ声と共に、その手を天に振りかざす。そしてディジュリドゥが鳴り、クラップスティックが打ち鳴らされ、踊りがはじまる。階段を上りながら、歌が続く。女性達が、中腰のような姿勢で手を振りながら踊る。そのまま、結婚式の時のようにテーブル席になっている大広間に入場していった。途中、Yothu Yindiの若きYidaki奏者、Nicky YunupinguとGapanburru Yunupinguの二人に会った。二人とも、かなり派手な赤と青のベストに黒のズボンで、ビシッと決めている。

一緒に中に入って行った僕らは、そのまま彼等と共にバックステージに行く。彼等はみな、会場脇に座り込んで演奏を続けていたので、近くに座ってNickyサウンドをひたすら録音する。長谷くんは瞳孔が開いた目で、ビデオカメラを回している。

すると、Nickyが「おまえ俺の代わりに吹け、俺がおまえの代わりに録音する」と言い出す。「いや、まずいって」と断っているのに、他のソングマン達も「やれ、やれ」とはやし立てる始末。ディジュリドゥをNickyから手渡され、絶壁を飛び降りるつもりで吹く。

Nickyが僕の目の前で、「Lidaro-、Lidaro-」とマウスサウンドの指示を出し、時に「ヘィ!今だ。トリッキーなやつをやれ!」と言う。「いや、そんな急に無理ですって、おやっさん」という言葉は、ディジュリドゥを吹いているので目で訴える。ここで終わり、という所でNickyが人差し指でスッと首を切るジェスチャーをし、演奏を終えた.......

b0021108_18253077.gif冷や汗ものです。彼等にとっては、こういった場所で演奏することも、コミュニティでわいわい飲みながら歌い踊る事も、あまり大差は無いのかもしれない。Belyuen Dancersの人々は、単純な言葉で表現しては失礼なのかもしれないが、おおらかで、やさしく、楽しい。他のコミュニティも訪れたが、彼等ほど陽気な人達は初めてだった。

かなりオフィシャルなパーティーらしく、僕らは完全に浮いていた。この後もおそらくYothu Yindiの演奏があるようだったが、ステージ上のえらく年季の入った渋いYidakiを尻目に、僕らはホテルを後にすることにした。たらふくフリーの寿司や、ビールを飲んで。
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by earth-tube | 2004-11-19 01:24 | Belyuen
ダーウィンへ向かう
Belyuenから2台のランドクルーザーに男女のダンサーが別れて乗り、Nickyだけが僕らのレンタカーの助手席に乗ってダーウィンへ向かう。Cox半島からダーウィンは海をはさんですぐ向こうだが、車で行くとグルッと迂回して行くため1時間半以上時間がかかる。運転席の出口くんは、隣にNickyを乗せて上機嫌だ。

最初の内は二人の会話になんとか僕もついていってたのだが、時速100km以上で走っているのにNickyが窓を開けているため、会話が聞こえず、気づけば後部座席の3人は全員すっかりと眠ってしまっていた。ダーウィンに着くと、Nickyと出口くんに怒られる。遠足などで興奮しすぎて、帰りのバスは静か......そんな状態だった。

b0021108_118554.jpgダーウィンのエスプラネードにあるHoliday Innというホテルで今日行うというCorroboreeは、なんとNorthern Land CouncilのチェアマンGalarrwuy Yunupinguの退職記念パーティーだった!エスプラネードに入ると、Nickyが「おい、ブラザーがいる」といって車を止めさせた。そこには年の頃50代後半から60代くらいのおじさんが、手にナーガ(腰巻き)を持って立っていた。

彼はKenny Burranjukという名のシンガーマンで、元々Belyuen出身だがTIWIの人々と結婚して現在は、Bathurst島に住んでいるという。「ここに来る船代から、船の中でのビール代までみんなフリーだったよ」と満面の笑みを浮かべながら、さらにビールを飲む。

b0021108_18253077.gifこの時おかしな出来事があった。白人の若い女性ばかりが乗った車が通りがかり、「Are you guys OK?」と声をかけてきた。僕らがアボリジナルの酔っぱらいにからまれていると思ったのだ!NickyとKennyの二人はすぐにピンと来たみたいで、一向に気にすることなく何か声をかけてからかっている。言わば僕らにとっては幸せの絶頂にある状態が、彼女達にはからまれている日本人観光客という風に映ったのだ。僕らと彼女達がアボリジナルの人達に抱いている感覚は、180度違うのだろう。

しばらくエスプラネードの公園にいると、Galpuの若者に出会った。彼等もこのパーティに行くらしい。そしてAndrew、ZeldaなどDjaluの子供達にも会うことができた。Djaluの姉という人物も紹介してもらい、他にも多くのYolnguが集まっていた。
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by earth-tube | 2004-11-19 01:20 | Belyuen
Wanggaソングに適したディジュリドゥのピッチ
しばらくYirrkalaのYidakiを吹いていたが、シンガーマン(Belyuenコミュニティの人は皆、ソングマンとは言わずシンガーマンという)のHenry Jorrockが「俺の声には低すぎる」と言って、僕がダーウィンのディジュリドゥ・ショップで買ったPort KeatsのKenbi(ディジュリドゥ)の方を選んで吹いていた。それでもまだ低いらしく、これくらい短いやつがいいねと、示してくれた長さは約110cmくらいだったと思う。

このディジュリドゥを見せると、すぐに横にいたおじちゃんが「おまえコレはダーウィンで買ったろ?」と言う。Port Keats(Wadeye)のディジュリドゥなのに、なぜそんな事がわかるのか不思議に思いながら、そうだと答えると、「コレ俺が作ったディジュリドゥだよ」と言うではないか。このおじちゃんは、Robin NilcoというPort Keats出身のKenbi職人だった。「なんでか、こいつはPort Keatsから来てBelyuenに住み着いちゃったんだよ」と冗談ぽくNickyが説明していた。

その後のCorroboreeでもこのKenbiが使われた。
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by earth-tube | 2004-11-19 01:16 | Belyuen
Nicky Jorrockサウンド!
b0021108_1252256.jpgコミュニティ内のNickyの家の前に車を止めると、彼が笑顔で手を振りながら出口くんに「My Best Friend」といって近づいて来た。声が高く、早口で、彼の陽気な人柄が溢れるスマイリーなおじさんだ。話をしていると今日ダーウィン市内でCorroboree(アボリジナルの歌と踊りをさす言葉)があるのだが、彼のディジュリドゥは盗まれてしまって無いらしい。

早速「ビールを買ってきてくれ」と頼まれて出口くんと林くんが近くのスーパーマーケットに車でむかう。行きは4人だったのが、帰りはなんと8人だった。ちなみに僕らがレンタルしたのはごく普通のセダンだ。林くんの後日談によれば「最後に僕が車に乗る時には明らかに僕の入るスペースが無かったのに、何故か僕一人入るスペースができてた。一体どうやって後部座席に5人も入ったのかわからへん.......」とのことだった。5人+3人の計8人が普通の乗用車に乗ったらしい。

b0021108_18253077.gifビールを待つ間に、僕が今回Yirrkalaで譲り受けたNapuwarri Marawuが製作して儀式で使用したYidakiと、ダーウィン市内のディジュリドゥ・ショップで手に入れたPort KeatsのKenbiの2本をNickyに渡すとすぐにCorroboreeがはじまった。なぜかYirrkalaの低音のYidakiを気に入って吹いていた。Nickyのサウンドは息が漏れる事のない丸い柔らかで、頭に最初にパッときたのは「音が美しい」という事と「丁寧なサウンド」だという事だった。
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by earth-tube | 2004-11-19 00:47 | Belyuen
BelyuenコミュニティのKenbi-Man「Nicky Jollock」に会う
オーストラリア北部のTop Endと呼ばれる地域には、ディジュリドゥの演奏が伴う音楽スタイルがおおまかに3つ存在するとされている。一つは北東アーネム・ランドのBUNGGUL、もう一つは中央アーネム・ランド北部から南西アーネム・ランドまで広く知られるKUNBJORRK(古い綴りではGUNBORG)、そしてDarwinやWedeyne(旧名:Port Keats)を中心にDaly RiverエリアやKimberley地方まで広範囲で知られるWANGGA(WONGGAとも綴られる)である。

WANGGAスタイルのディジュリドゥの伴奏に関してはBUNGGULスタイルに見られるようなリズミックな即興性や、KUNBJORRKスタイルに特徴的な低音部分のダーティーなうねりはみられない。一見音に派手さはないが、よく聞くと他では聞くことのできないメロディックな中高音域の倍音がトランシーなまでに美しく、声帯部分で作られていると思われるダイナミックな装飾音が猛烈にすばらしい。

それぞれの音楽スタイルには傑出したディジュリドゥ奏者が知られている。BUNGGULではDjalu Gurruwiwi、Milkayngu Munungurrなど多数のディジュリドゥ奏者が知られ、KUNBJORRKでは故David B****i、Darryl Brown、Tom Kellyなどが有名である。広範囲で知られるWANGGAスタイルにはCD『Rak Badjalarr』で名を馳せた天才的Kenbi(このエリアでディジュリドゥを指す言葉)奏者「Nicky Jorrock」がいる!

今回は2001年から何度となく会う努力をしてきたがなかなか会うことのできなかったNicky Jorrockと会うために、彼と面識のある出口くんを頼ってBelyuenコミュニティにむかった。
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by earth-tube | 2004-11-19 00:44 | Belyuen
Mandorahのジリジリ生活2
前日に買って来た食料を晩飯ですっかり食べきってしまっていた僕らは、この日の午前中は食べる物が何もなかった。お昼12時すぎの船を乗り過ごしてしまい、次の便は2時間後!前日が一食で今日が朝飯ぬきですごす昼はヤバかった。ひたすら帰りのバリ島で何を食べるかを話合い、しまいには日本食の話にまで至った。

b0021108_16441749.jpg結局Calen Bayでフィッシュ&チップスを食べるという事で夢をつなぐことができた僕らは、船を降りた後に食べる油にまみれた魚とじゃがいもをひたすらイメージしてジリジリとした最後の2時間を過ごした。船着場に向かってくる船を見てバーを出て歩く僕と林くん。ユージくんと長谷くんは「No worries, mate! 」(注1.)などとほざきながらのんびりと歩いている。(写真は浜辺に落ちていたオーカー)

「おまえらコレを逃すと次の便まで待つ1時間は発狂するぜ!?」という軽い殺意がこもった一瞥をくべ、黙って船着場に歩いていく僕と林くん。乗船をすませ、来たときのように2階席に座った二人の頭に漂っているのはジリジリ生活からの開放感とそのご褒美ともいうべきフィッシュ&チップスである。

ふと桟橋のはしっこに小さ~く長谷くんとユージくんが見える。「ほんまに遅れるでこの二人」という心配をよそに、さっき僕らがすれ違ったほろ酔いのアボリジナル男性達と話ている。するとニコニコ笑ったユージくんがかついでいたイダキをポンっと彼らに渡して吹いてもらっているではないか!

結局ギリギリ間に合った二人は、なんの収穫もなかった僕らとは違って多少ホクホクとした顔をしている。「やっぱこのノリか、Mate?」というやられた気分と「結構楽しかったなジリジリ生活」という気分の混じり合った複雑な思いのままMandorahを後にした。


注1.「No worries, mate! 」
オーストラリアを旅行すれば必ず聞く言葉で「No problem」に似たような限りなくあいさつにちかいような定型表現。カタカナにすれば「ノー ウォーリィーズ マイト」といった感じか?このMateをマイトと発音するあたりがオーストラリア英語らしく、何にでも語尾にこのMateをつけたりする。
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by earth-tube | 2004-10-03 16:43 | Belyuen
Mandorahのジリジリ生活
b0021108_16371450.jpg夜9時に港を出た船は約15分ほどでダーウィンの対岸にあるCox半島の突端Mandorahに着いた。Mandorahにある唯一の施設であるバーの裏にはキャンプサイトがあり、テントであれば一晩$6(約480円)で泊まる事ができる。ここのバーの裏にはもう一つのカウンターがあり、何故かアボリジナルの男性がお酒を買いに来るときはこちら側から頼むのだった。
b0021108_1639487.jpgお店の対応があからさまにアボリジナルに対して差別的であるわけでもなく、どちらかといえばよくお酒を買いにくるいいお客さんという感じである。表側のカウンターとはちがってクモの巣がはったみすぼらしい裏側のカウンターの壁にはディジュリドゥを意味するこの地域の言葉がはいった「Kenbi Bar」というロゴが描かれていた。
b0021108_163746100.jpgNicky DjarugやソングマンのHenry、Charlesらに会える可能性が高い船着場の右側の木陰に座って、ひたすらディジュリドゥを吹いて彼等が来るのを待つ.......。そういえば2年前にも全く同じ場所でNickyと待ち合わせをしたけど現れなかったなぁと懐かしく思い出しながら、昨晩の満ち潮の時とは全く違う風景になった海岸を眺めながらぼんやり彼等を待つことに。彼等とうまくやっていくには焦りと自分勝手な思い込みは禁物である。何事も起こるがまま。

b0021108_16383451.jpg写真は船着場付近の壁面。前日にパン二切れずつ使ったサンドイッチを2つずつ食べると適当な計算で買ってきた食パンはほとんどなくなってしまった。残ったのはおやつにでも食べればいいだろうと思っていたレーズン入りの食パン。この日は朝、昼ぬきでひたすらディジュリドゥを吹きながら彼等が現れるのを待つことになった。
結局何も起こらず、日が沈む前にキャンプサイトにもどってあらかじめ買ってきたレーズンの食パンにトマトやソーセージをはさんでサンドイッチにして食べる(何だこの食い合わせは!)。バーの近くには食料品店は無く、車で10分ほどの所にあるらしい。バーでも食事ができるが多少お高く、マッドクラブ(オーストラリアを代表するおいしいカニ)のセットが$35(約2,800円)、出口くんが食べたというステーキは厚みが3cmもあって$20(約1,600円)。もちろん僕らにそんな食事を一日3度も取る余裕も、胃のパワーもないので、スーパーで買ってきたものだけでなんとか三日間を過ごしてやろうという計画だった.......。
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by earth-tube | 2004-10-03 16:41 | Belyuen