カテゴリ:Beswick( 6 )
ビッグモブ!
昨夜は地べたにマットをひいて寝袋をかぶって寝たが、案の定、プ〜ン、プ〜ンと蚊の襲来。
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気温が下がりきった朝方にはやっと静かになり、一体何時間寝れたのやら。全員そんな感じだったみたいで、起きてからもしばらくボーッとしている。この行為は宿に泊まるということになるのだろうか?

それでもWugularrに行くという餌を目の前にたらして、ゾンビのように重い身体を起こし、そそくさと寝袋を片付けだした。というのも、前もってノリくんが現地に連絡をとってくれていて、「Magoはあるか?」と聞いたところ.....、「あぁ、ビッグモブ!」という答を得、期待がふくらんでいたからだ。

昨日の車内では「ビッグモブやって、めちゃくちゃいっぱい本数あるんとちがう?」とか、「いや、ビッグモブって言うて別の意味で、すんごい大きいMagoが1本あるだけやったりして」とか言って笑っていた。(下の写真はキャサリン・アート・ギャラリーに常設してる3mくらいのビッグモブ。これじゃない事を祈る!)
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キャサリンからWugularrまではStuart HWYから途中左に曲がってArnhem Highwayへ、合計1時間ほど。到着すると.......、ある!40〜50本くらいはあるだろうか?一同テンションあがって吹きまくる。Frankie Lane、Norman Lane、Mickey Hallの作品が中心で、しばらくしたらFrankieがフラッと現れた。

話をすると、彼はここを作業場にしてMagoを作っているようだった。そしてMickeyが去年なくなったと知らされた。まだ50代くらいという印象だったが、あまりに突然なことでびっくりした。ソングマン、バンブーマン、Mago職人として広く知られているMickey。陽気で人なつこいその人柄が印象的でした。ご冥福をお祈りします。

一通り選び終えて、ぼんやりしてると、二階からノリくんが駆け下りてきた。「ちょっと上見てください。めっちゃやばいですよ!」。上がってみると、部屋一面にDavid Blanasi、Djoli Laiwanga、Paddy Fordhamといったこのエリアを代表する今は亡きアーティストのキャンバス画が展示されている!しかもその真ん中には2本のMagoが.......、タグをみるとDavid Blanasi。これは「David Blanasi Collection」としてWugularrに常設されている作品らしい。どれも繊細かつ力強く、すばらしい作品ばかりだった。
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最終的に11本セレクトし、乾季だからか空調のせいかどれも空洞内部がカラカラに乾燥していたため、マウスピース周辺にオイルを塗った。梱包までしてくれるというので、そのままあずけて帰った。妙な達成感でぼんやりとしたぼくら3人が、Coco'sに帰ってすぐ、琥珀色のシュワシュワを呑みまくった事は言うまでもない。
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by earth-tube | 2009-06-26 16:26 | Beswick
再びBeswickへ
朝早く起きてキャンプサイトを出てMatarankaコミュニティでBeswickのカウンシルに電話してすでに発注しているディジュリドゥを受け取りにFrankie Laneに会いに行ってもいいかを聞く。快諾を受けてFrankieに会いに行くが、作ったディジュリドゥはフランス人に売ってしまったらしい。

b0021108_12173099.jpgこの時作っていた1本を譲ってもらうが、彼は手が震えてクロスハッチ・ペインティングができないので、ベースのペインティングだけをしてもらった。「Katherineの町に弟のNorman Laneがいてるから、見つけてペイントしてもらえ。」と言われたが、最終的に会う事はできなかった。写真はその不完全なペイント(逆にかっこいい)のMagoと、FrankieからもらったWild Honeyの蜜蝋を手に笑顔の出口くん(Copyright of Picture : Earth Tube & Frankie Lane)

その後Katherineに帰り、ある人の個人所蔵のDavid B****iが実際に儀式でも使ったMagoを見せてもらった。本人が不在だったため演奏することはできなかったが、写真は取らせてもらった。後日許可が取れれば、写真を掲載したいと思います。
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by earth-tube | 2004-11-04 12:19 | Beswick
Night Corroboree !!!!!!
Beswickでの滞在最後の夜、先にテントに寝にいったはずの出口くんがすぐに戻って来て「なんかディジュリドゥの音がすんねん」と言うので、テントまで戻ると確かに遠くから歌声と断続的なトゥーツの音がかすかに聞こえる!

カンカンとひたすら打ち鳴らされるクラップスティックに導かれるかのようにランドオーナーのVictorの家の前まで来た。7-8人のアボリジナルがほぼ泥酔状態でテープぐるぐる巻きの長いディジュリドゥを吹き、歌を歌い、踊っている。その中心人物はWhite Cockatoo Performing GroupのダンサーのMajor 'Captain' CameronとランドオーナーでソングマンのVictorだった。

ビールで酔っぱらっているとはいえ、純粋に自分たちの楽しみのために歌い踊る姿に心うたれ、迫力のあるディジュリドゥのサウンドにぶっ飛ばされた。最も興味深かったのは、20代の若者であるMajorが「Bungalin-Bungalin」ソングサイクルをやりたがり、6-70代のエルダーであるVictorが「Murlarra」ソングサイクルを歌いたがり、この二人が拮抗しながらまるで競い合うかのようにCorroboreeが進行していたという点だった。

Beswick最後の夜に、このような体験ができたのは非常に幸運だった。次の朝、興奮さめやまぬままキャサリンへと戻った。
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by earth-tube | 2004-11-04 10:23 | Beswick
No Grog? Beswickとお酒
Beswickにはバーがある。4時にオープンするので4時になるとどこからともなく、人がバーに集まってくる。バーでビールを飲むにはまず名前を伝え、それが記名される。これはその人が何本飲んだか管理するためで、一日に6本までと決められている。

僕らはインタビューに応じてくれたMickey Hallと共にバーに行った。もちろん彼の飲み代は僕らのおごりで。バーにつくとMickeyは様々な人を紹介してくれる。まず彼が僕に紹介してくれたのはランド・オーナーのVictorで、彼は僕自身のスキン・ネームがWamutだと言うと、自分もそうだとえらくご機嫌だった。

かなりのお年のVictorにはもちろんビールをおごり、嫁さんにも。気がつけばまわりはソングマンのTom KellyとMicky Hall、ランドオーナーのVictor、ディジュリドゥ奏者のFredとそうそうたるメンツに囲まれていた。

凄まじいスピードでビールをたいらげ、次々とおかわりを要求する彼等に危険を感じた僕らは足早にバーを脱出したのだった。
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by earth-tube | 2004-11-03 14:24 | Beswick
Tom E Louiseの活動とBeswickコミュニティの現状
b0021108_10253981.jpgアーネム・ランドの中でもBeswickは最もアクセスしやすい場所にあるコミュニティの一つである。といっても州都のダーウィンから300km南のKatherineからさらに100kmほど車で走らなければいけない。写真は、KatherineからBeswickを抜けて、Emu Springsまで走るアボリジナル専用のバス。まるで装甲車のようだ。

そのためかBeswickは比較的オープンで、彼等独自のカルチャーが失われつつあるのではないかという危機感を感じた。その最後の砦ともいうべきDavid Blanasi氏の没後さらにそういった側面が加速的に進んでいるように思える。そんな中Beswickコミュニティの文化的活動の活発化を押し進める唯一の人物がいる。それがTom E Louiseと彼の妻である。

b0021108_10361543.jpg彼等はBeswickの手前のコミュニティBarungaのオープンディに行われる「Barunga Festival」の主催、Beswickの新しいフェスティバル「Walking with Spirit」の主催、そして乾季の間だけKatherineで行われるパフォーマンス「Corroboree」をオーガナイズしている!写真は彼の家の犬。なぜかBeswickの犬は皆、地面に穴を掘って昼寝をしていた。
Earth Tubeでは彼等の活動をサポートするために、彼等の主催するイベントの情報を随時サイトで紹介します。それぞれのフェスティバルについてはリサーチページの出口くんのページで今後紹介される予定です。

今回スムーズにBeswickコミュニティに来れたのはカウンシルのチェア・パーソンであるVeronicaの寛大なまでな協力と、フェスティバル「Walking with Spirit」のボランティアなどでTom E Louiseと親しいユージくんのおかげでした。感謝!
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by earth-tube | 2004-11-03 14:21 | Beswick
Beswickとディジュリドゥ
事故後、キャサリンのCoco's BPに泊まっていた僕らは2-3日すると、多少体が楽になったような気がしてキャサリンから最も近いアボリジナル・コミュニティBeswickを訪れることにした。

b0021108_14145334.jpgBeswickはアーネム・ランドの南西部に位置するコミュニティで、ディジュリドゥ・マスターと名高いDavid Blanasiを輩出したことで知られている。現在では正式名称をWugularrと変えている。アボリジナルの人の前で故人の名前を出す事は避けた方がよいとされているが、写真の看板にあるようにドーンと宣伝しているくらいだから彼の場合は問題ないのだろう。

Beswickコミュニティには様々なエリアのアボリジナルが住んでおり、僕が出会った人の大半はMaiaili(Mayaliとも綴られる)とRembarangaの人々だった。この地域ではディジュリドゥをMagoと呼び、この地域を代表するMago職人にはTom Kelly、Micky Hall、Frankie Lane、Norman Laneなどがいる。彼等が作るMagoは基本的に短く、まっすぐなものが多い。今回は直接彼等に会って実際に彼等の使用する楽器とはどんなものなのか、またどういう風に演奏されるのかを肌で感じたい。
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by earth-tube | 2004-11-03 14:19 | Beswick