Winiwiniのイダキ作りとDjalu'のGuku
今朝は起きるとお腹まわりの両脇が痛い。どうも日本のノコギリを使うと両脇を使うらしい。イダキもここを鍛えればうまくなるかな~。

今日は朝からWiniwini(ラリー)がイダキを作っている。昨日自分がカットしたものを選び出してノミを入れはじめる。ノミ入れ前は、もともとかなり鳴っているがチューニング次第っていう状態で、ボトムを中心に何度も試し吹きをしながらLarryとしてはめずらしくたっぷり2時間くらいかけてノミ入れしていた。

外側のシェイプをする段階になってよく切れるブッシュナイフを昨日イダキ・カッティングに行った場所に置き忘れていたことが発覚。しかたなく去年ぼくがDjalu'にプレゼントしたナタでシェイプしようとするが、ナタの背を金槌でたたきすぎてすこし湾曲しているため、削るというよりバキバキと割っていく感じになり、うまくシェイプできないみたい。

途中で穴が空いてしまったが、あきることなくプレーナーで粗削りしてぼくに手渡し、現地で5ミニッツグルーと呼ばれるエポキシボンドと木屑をまぜて補修した。

Djalu'も昨日Gukuが出てきたイダキを作りはじめた。「Gukumi ya.(蜂が入ってたイダキだよ)」って言いながら、Djalu'らしい丁寧なチューニングをほどこしている。ボトムを削り、マウスピースは何度も試し吹きをしてサイズを細かく調整していた。

どや?って感じでグイッと突き出されて鳴らしてみるとディープで響きが強く、楽にスピーディーにならせる!「このGukumi Yidakiいいねぇ」と言うと、「Gukumi Yidakiじゃぁない。このイダキはGukuだよ」だって。うーん、意味はよくわからんが、Gukuが入ってたイダキじゃなくて、もうGukuって名前になったんやね。

イダキの中に水が入っていたり、Gukuがいたり、そういうことをヨォルングの人たちはすごく大切にする。そういった自然現象や動植物との密接なつながり、それこそがかれらの文化の根底にあることなのかもしれない。

修理を終えたときに、今度はWiniwiniが「おい、イダキ切りに行くぞ!」って突然言い出した。修理したWiniwiniのイダキは、最終的なサンディングをするまで時間があきそうだったので薄めの木工用ボンドを塗っておく。

いや~ヨォルングの行動っていつも突然やなぁ。そして、3日連続でのイダキ・カッティング!今日は晴れの日中やからへこたれそう.......。
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# by earth-tube | 2010-04-27 09:39 | Yirrkala周辺
イダキ・カッティングその2
「おまえイダキは何本いるんだ?10本か?で、滞在は2週間くらいか?」

Djalu'のお決まりのおたずねがはじまった。いやいや1週間で今回は短いよって着いた日にも、その翌日にも言うてるんやけどなぁ。覚えてはれへん。

「今回は1週間だからもう後4日やで。イダキはいいのができれば、ゆずっていただきたいです。」

そう伝えると、なぜか、急にまたイダキ・カッティングに行くことになった。今回は、Larryと奥さん、Djalu'とDhopiya、そして男の子たちが3人におばちゃん二人。

Djalu'は大きなイダキが作りたいみたいで、太い幹のものを選んでカットしようとするが、ボトムはきれいに抜けているのだが、そこからマウスピースの高さの所がやけに大きなものが多い。冷静に考えれば、1.5mそこそこの長さの間にテーパーがかかった状態に白蟻が食べているなんてのは本当にめずらしい。

男の子たちはむだにDjalu'のあとをぺちゃくちゃしゃべりながらついてくるだけ。その間、「dhith dhith derrek derrek....」とかずっとマウスサウンドを唄っている。「こうやってイダキ作りとイダキの演奏を覚えていくんやろなぁ」とボンヤリ思う。

昨日、日本から持ってきたノコギリがよく切れるとみたDjalu'は、時おり斧でいかずに、これはいけるってやつにはスーッと指で木の幹に線を引いて「ここをノコギリで切って」.......、これやとまるで人力チェーンソー!

その時、すごくいい状態の空洞でマウスピースもいいサイズのものがカットできて、少年の一人に渡して、中につまった白蟻の食べたあとや泥を彼がたたき出していると、

「オワッ!これGuku(蜂)おる!」

と叫んだ途端、近くにいた少年たちはもちろん、離れた場所からDhopiyaとDjalu'が駆け寄った。イダキの中から出てきた蜂蜜と卵(花粉のかたまり)を奪い合うように取ってむしゃぶりつく。

ぼくもおこぼれにあずかったが、濃厚な甘さの中に酸味があり、日本の蜂蜜とはとにかく種類が違う。

結局この日もDjalu'は2本をカット、Larryは3本、Dhopiyaが2本、おばちゃんたちはというと、樹皮画にするための樹皮をはがしていたみたい。帰り道でラリーが

「オっ!イダキ!」

と運転していた車を止め、斧を持って道から10mくらいの所の木をカットした。ナチュラルな空洞がすばらしいイダキで、いったいなにを見て中が空洞になってると判断してるんやろ???

車の中では、車を運転するLarryとイダキ・マスターDjalu'の間にはさまれた状態でやけにせまっくるしいが、「この二人にはさまれてる状態ってなんかすごいなっ!」と思うと妙にニヤニヤしてくるから不思議だ。

昨日はグリーンカレー、今日はヌードルものを作った。いつも野菜を取ることが少ない彼らにできるだけ野菜を食べてもらうように工夫している。

家に戻るとDhopiyaがもともとDjalu'が作ったイダキのペイントをしている。丁寧なRarrk(クロスハッチ)でほぼ全体を埋め尽くしている。雨期で乾燥しにくいのか、ドライヤーで乾かしながらのペイントだ。

このイダキ、マウスピースには蜜蝋がもともと盛ってあり、ディープで豊かな倍音が大音量で鳴りながら、同時にめちゃくちゃ鳴らしやすい!こういうテイストって他のイダキ職人が作ることのない、Djalu'ならではの演奏感ではないだろうか?日本から持参したオイルを入れて、割れにくいように処理しておいた。
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# by earth-tube | 2010-04-27 09:34 | Yirrkala周辺
イダキ・ジャーマ1
ブォブォブォッ! コンッ、コンッ、キンッ、キンッ!という音で目が覚める。うーん、誰やこんな朝から働き者は?

起き上がろうとするとすでに身体のあちこちが筋肉痛に。軍手をしてたのに両手には豆がつぶれている......。一日でボロボロ。

外に出てみるとDhopiyaが昨日自分がカットしてきたイダキにノミ入れをしている。寝ぼけた頭を起すために、ヨォルング式のミルクと砂糖たっぷりのミルクティー(日本の紅茶花伝のロイヤルミルクティーが限りなく近い!)をすする。

しばらくすると、Djalu'の息子にあたるVernonが出てきて昨日Larryが切ってきたイダキの中でも一番鳴りのいいやつを選んでノミ入れをしだす。娘のLinaもDjalu'も出てきて、家の裏の手狭な工房は一気ににぎやかに。

Vernonはしきりに試し吹きしながら「これめっちゃえぇよ!」って繰り返し、ボトムのノミ入れをしている。が、シェイピングの段階で穴をあけてしまうと、テンションがさがったのか、プイっとどこかに行ってしまった。こういう時に日本から持参していたエポキシボンドで、いつ彼が戻ってきてもいいように修理をして、ノミが入った箇所には木工用ボンドを塗る。

Djalu'はというと長いノミがイダキの中でつまってしまって取り出せなくなったものに取りかかっている。ぼくが自分で抜いてみようと試みたが力不足で無理だったが、Djalu'がグイグイ、グイッとやると抜けた。

ボトムが大きなこのイダキ、「これはToo Hardだよ」って言いながらも、ボトム部分にペンライトを当てて中をジーッとみては何度もノミ入れしては、ノミがつっかえる、ということを繰り返す。さきほどのVernonと違って、納得するまでとことんやるところがDjalu'らしいなぁと心底想う。

マウスピースが小さすぎたのでハンドドリルで広げて、試し吹きをしながらマウスピース周辺にもしっかりとチューニングをほどこしていく。Djau'が作るイダキとしてはピッチは高めだが、彼がノミをふるうたびに音がまとまっていくから不思議だ。

その後、Larryも現れたがVernonとまったく同じことをしてどこかに行ってしまった!「たのむよ息子たち!親父がこんなけがんばってるのに、もうちょい親父のRripangu Yidakiのビジネスを手伝ってくれよな~。」っていつも想うけれど、無理強いするのはヨォルング・ウェイではないので、根気よくはげまし続けるしかないのだ.......。
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# by earth-tube | 2010-04-27 09:29 | Yirrkala周辺
朝一番はイダキ・カッティング
朝起きるとまだ雨期が終わっていないのか、時折ザァーッと一時的に雨が降る。しばらくすると晴れ間がのぞくが、また突然スコールのように雨が降る。

今朝は空港のむこうの方にカッティングに行くという。雨が降るだろうから、カメラは持参せず、日本から持ち込んだノコギリと軍手だけを持ってみんなと一緒にブッシュへ。なんとLarryも一緒に行くという!珍し~。

年をとってブッシュの中での仕事がしんどそうなDjalu'のヘルプをしながら、ついて回る。雨期のおわりのブッシュは下草が生い茂っていて、トレッキング・シューズに短パンでは足下の草にすれて足が痛い。

時おり、ブッシュの中に激しい雨が降り、ほてった身体を冷やす心地いいシャワーのよう。日頃のオフィスワークでろくに身体を動かさない生活をしてると、70代のDjalu'よりも体力が無いような.......。

Djalu'は、彼らの言葉でダッコルと呼ばれる手斧でゴンゴンっと木の幹をたたいて、その音で中の空洞具合をチェックしていく。斧をいれる木はなかなか出てこない。どこも同じ景色に見えるブッシュの中を闇雲に歩いているようでいて、方向をしっかりと把握しているから不思議だ。

また、斧をいれてもマウスピースあたりが大きすぎたりするとその場に置いて行くので、なかなか「コレは!」というものに出会わない。2~3時間くらい歩き回って、Djalu'が2本、Dhopiyaが2本、Larryが4本という結果だった。

家に帰ってくると、案の定イダキをほっぽりだして、みんなそれぞれ思い思いにリラックスしはじめる。このままの状態で放置すると急激に水分が抜けてクラックだらけになっちゃうので、1本づつマウスとボトムに一人木工用ボンドを塗る。

そうそう、日本から持参したノコギリはというと........大正解!オーストラリアで主に使われているのは西洋ノコギリ。大阪の芸人で横山ホットブラザーズというおっちゃんたちの定番芸「おぉ~まぁ~え~わぁ~。あぁ~ほぉ~かぁ~?」って言いながら膝にはさんだノコギリをたたく、アレ!

西洋ノコギリは押し切りで、これが引き切りになれた日本人にはほんと使いにくい。刃が長く高さもあるのでイダキにひっかかって、押しこんでいくにはコツというよりも筋肉がいるっていう印象。

ほんとにスピーディーに切れるので、「おぉ、めっちゃ切れるやんか!日本のやつ?」って若いヨォルングが言うので、使わせてみるとぼくらの逆でやっぱり扱いにくいみたい。

今回はこのノコギリのおかげで右腕の第一関節の後ろに筋肉痛の激痛が走り続けることもないかな~。さぁ、明日はどうなる?
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# by earth-tube | 2010-04-27 09:23 | Yirrkala周辺
アーネム・ランド再び
ケアンズに朝8時すぎにつき、そこから国内線のダーウィン行きの乗り継ぎが悪く、10時間!あまり眠ってなかったので、通常国内線は1時間前にチェックインすればいいのだが、3時間前に空港に戻って横になって眠る。

ケアンズと日本の時差は1時間、ノーザンテリトリーとケアンズでは30分の時差がある。そのためフライト時間は1時間ほどだが、所要時間は90分となる。

Goveの空港についたらLina、Larry、Liona、そしてキッズ達が待っていてくれた。1年ぶりに会うと子供達の身長がやたらでかくなっている!ラリーの二人の娘はすでにぼくの身長をこえたんじゃないかなぁ。

Djalu'の住むBirritjin(ワラビー・ビーチ)へ着くと、暗闇の中にDjalu'とDhopiyaが椅子に座っていた。3日前には肝臓の調子が悪くてダーウィンの病院にメディカル・チェックに行くと言ってたので体調はどうなのか心配だったが見たところすごく元気そうでホッとする。

買って来たキッチン用品、タバコをDhopiyaに渡し、Djalu'には彼の健康を考えていつも来るたびに買って来てる青汁(牛乳にまぜて飲みやすくすると毎日飲んでいる)と、彼に似合う大きめの悪そうなサングラスを手渡した。このタバコも間違いなく翌日にはなくなっているやろなぁ......。

いろいろ話終えたら、Djalu'が「おまえのイダキできてるぞ、みるか?」と言って長男のJimmyの部屋に案内された。布に巻かれたえらく長いイダキが部屋のすみにたてかけてある。入れ替わりでダーウィンに戻った林田リョウヘイくんが滞在中にアレンジしてくれたイダキだ。

Wititj(オリーヴ・パイソン)が描かれた長さ175cm以上のD#/E-のスーパーディープイダキ!しかも鳴らしやすい!いやぁ、いいの作ってくれたなぁ~。Djalu'とリョウヘイくんに感謝!

そのまま「昔のElcho島でのBunggul(ヨォルング語で唄と踊りを意味する言葉)のDVD見るか?」と言われ、Larryが私物のプレイステーションをつないでくれた。以前にビデオで見た70年代の映像らしい。

準備をしている間にDjalu'がもう1本すでに作ってあったイダキ(D#+/D#++の166.5cm)で、イダキを胸元で鳴らしてくれた。うーん、相変わらずパワフル!おやっさん、めちゃ元気やん!音の感じでわかるってのも不思議やな~。

DVDの映像には、若き日のDjalu'やDhopiya、妹のDhanggalなど、みんな細い!ソングマンはオールドマンJhon(すでに亡くなっている)、イダキ奏者は知る人ぞ知る名イダキ奏者Don DhakalinyとDjalu'。

すさまじいサウンドと踊りが繰り広げられていて、テンションが上がるのだが、関空で6時間待ち→機内でほぼ徹夜→ケアンズで10時間待ちという流れで、もうビデオに全然集中できなくて、先に眠らせてもらうことに。

となりの部屋では、子供たちの泣き声と叫び声と、いまだBunggulのビデオが大音量で鳴り響く中、疲れてすぐに夢の中へ.......。
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# by earth-tube | 2010-04-24 20:54 | Yirrkala周辺
イダキorディッジ
飛行機の中ではおばちゃんのトイレのたびにしっかりと起されて、あまり眠れず、ふらふらした頭で春の日本とは大違いの蒸し暑いケアンズの町を歩く。

一応見とくかってことでケアンズのディジュリドゥ・ショップを外からチラ見する。あきらかに白人が作ったもの、もしくはそれにアボリジナルの人がペイントしたものが「アボリジニが作った本物のディジュリドゥ」と書いて売っている。見る気もせずに、通り過ぎていくと、「Didgeridoo Hut(ディジュリドゥ小屋)」という名前の店が目に入った。

じつはこの店の名前はノーザン・テリトリー州のカカドゥ国立公園に入るスチュアート・ハイウェイという国道からすぐの角にある店のものと同じだったので、入っていって「ノーザンテリトリーのとチェーン店?」って聞くと、どうも違うらしい。ヨーロッパの方の訛りがあるっぽい白髪のおばちゃんが、押せ押せで「あんたどんなの探してんの?」と聞いてきた。

「アボリジナルが作った本物のディジュリドゥ」って言うわけにもいかず、「あの~、イダキですけど.....」と答えると。

「あんた、ここにあんの全部イダキよ!」

「ディッジ(英語圏の人たちはディジュリドゥを省略して呼ぶとき" ディッジ "って言う人が多い)とも言うし、イダキとも言うのよ」

「うんうん、一般名称としてね......ってそんなんわかっとるがな」と言う気持ちを呑みこんだ瞬間に、飛行機でぼくの席に座っていたおばちゃんを思い出した。こりゃ時間の無駄だわと思って、駄目もとで

「アーネム・ランドの古い楽器ある?」と聞くと

「2時間後にまた来な。知り合いでプロのディジュリドゥ奏者がいて、その人すごい数のコレクションあるから。」だって!

期待を胸に店に行くと.....

「これよこれ。50年前のものらしいわ。」

手にとると、あきらかにキャサリン的なペイント。しかもなんか見たことあるなぁ、このペイントの感じ。ボトムにはB.Hのイニシャル.......「BH、BH.......。ビル・ハーニー!」彼が今70くらいだと考えて、50年前、20才のころ。ありえるかぁ。でもすごくおみやげもの的で、古くとも20年くらい前っぽい感じだった。

「えっと、これ以外のは?」
「アーネム・ランドのはこれ1本だってさ」

じゃぁ、彼のコレクションは白人の人たちが作ったものばかりなのでは........。一瞬恐ろしい想像が頭に浮かんだ。

残念ながら今回は出会いはなかったが、アーネム・ランドのものはアーネム・ランドで探せってことかぁ。
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# by earth-tube | 2010-04-23 17:37 | 店長の日記
おまえはコックか!?
前回はケアンズの空港で出国時に免税店がしまっていてタバコを買うことができなかったのと、今回も早朝着なので「無理か!」と思っていたが、飛行機が遅れたせいか免税店があいていた!

なぜかアーネム・ランドのアボリジナルの人たちは、「Winfieldのブルー」というタバコを吸う人がめちゃくちゃ多い。

なぜ!? いつも不思議に思う。ここまで彼らをひきつけるなにかがあるのか!? これはもう独占禁止法にひっかかるか、違法ななにかがはいっているのか?
それはさておき、ワンカートン買ってホッとして通関の長蛇の列に並ぶ。オーストラリアに行ったことのある人なら体験していると思うが、オーストラリア固有の生態系を守るため、食べ物や革製品の持ち込みがすごく厳しい!そのチェックのため、やたらめったら時間がかかるのだ。

イダキ・カッティングの時に西洋式の押し切りのノコギリがこたえるので、今回は日本のノコギリを持って来ていた。あと、みんなに晩ご飯を作るので菜切り包丁などの調理用の道具がバックパックにつまっていて、それを危険物とみなしたらしい。

通関の職員に自分で袋をあけるようにうながされ、せっかく梱包したのにグチャグチャにしながら包丁とかオタマとかスプーンやフォークを出していくと、「おまえはコックか?」とつっこまれる。さらに、

「するどいナイフのようなものが他にも3つあるだろ?」

「そんなんないっスよ!」
なにも悪いことをしていないのに刑事に尋問されてるかのような気分になってくる。

「3つ.....ねぇ、あ!3つあるものといえば、子供のみやげに買うたこのキラキラ光るアゲアゲ棒?(七色に発光するライト)」バックパックから探し出して、職員に手渡す。

「あぁ~.....X線ではこういうのがナイフみたいに見えたりするんだよ。ハハっ。ハハハハっ。」職員少しきまずそうな乾いた笑いが響く.......。

完全にとっちらかった荷物をバックパックに入れ直すと妙にゆがんで、普通に歩いてるはずなのに一方向にひっぱられる。

みなさんも気をつけなはれや!
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# by earth-tube | 2010-04-23 17:29 | 店長の日記
はじまりはいつもトラブルから.......2
気を取り直して、バックパックを枕に横椅子に仰向けになって、持って来ていた向田邦子の「冬の運動会」の文庫本を開いた。ネットやテレビがあるとどうも活字から離れてしまうのだが、旅の時だけは別だ。妙に活字の世界に入り込めるから不思議だ。

向田さんの小説の中には、普通の家族のお茶の間の中にひそむ狂気や、家族のそれぞれの中にある位相感が生み出すドラマをテーマとして描かれていることが多い。家族だからこそ抱く甘えや気恥ずかしさ、そういうものが入り交じった混沌とした感情が、最後には意外性に満ちた心地よい結末へと集結していく。ハナレグミの永積さんの歌詞を借りれば「友達のようでいて他人のように遠い 家族の風景」なのである。

読んでいるとグイグイ引き込まれて、ふと気づくと人だかりになっていたチェックインカウンターの前にはそれほど人が並んでいない。ここであんまりギリギリになってもなぁと思って、チェックインを済ませることにした。

すると、遅くなっているお詫びということなのか、関空に入っているレストランで使える1,500円の食事券をもらった!ラ、ラッキー!


どのみち朝の5時にケアンズ着なんで遅くなる分には逆にありがたい。しばらく日本を離れるし、ここは日本食を。ということでシースー(寿司)!アルコール類には使えないと記載されているので天ぷらまでついてる1,680円のセットにして........ビールもつけてまえ!どうせ高くても500円くらいやろ。

最後に支払いに行くと食事券を使って954円も追加請求された!レシートをまじまじと眺める.......

生ビール690円.......高っ! 関空プライス!

しかも、消費税別表記.......今どきなんで!?

してやったつもりが、少ししてやられたような気持ちになって出国手続きを終え、ゲートの近くで再度向田さんの本を開く。話はどんどんドラマチックに展開し、文字から目が話せない。

あと数ページでこの物語も終わる。そう思って顔をあげると付近には人がまばら。アナウンスはファイナルコール。あまりに集中しすぎて何も聞こえてなかった!3時間前からきてさらに3時間またされて、さらに30分遅れてたのに、一番最後に機内に入る。

自分のわけのわからなさにガックリきながら、自分の席にたどりつくとおばちゃんが座ってる......

「あの.....この席ぼくのですわ」
「え!? あたし電話で予約したから廊下側よ!」
「いや、ぼくもネットで座席指定したんで間違いないですよ」って言ってチケットを差し出すと。
「あたし、トイレに行く時に人起すの嫌やねん!」

って「おばちゃん、ぼくもせやから廊下側を指定してんねん」っていう言葉をグッと飲み込んで

「あ、もうガンガン起しちゃって下さい。気にしないんで。」と言うとおばちゃんは渋々席を譲ってくれた。っていうかぼくの席ですっ!

離陸のゴワンゴワンした轟音の中で「あぁ!今回も先ゆき不安やなぁ!」心の声が出そうだった。
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# by earth-tube | 2010-04-21 14:02 | 店長の日記
はじまりはいつもトラブルから.......1
いつも通り当日にパッキングを終え、普通は2時間前に空港に着けばいいのだけれど、ここ最近旅立つ当日にトラブルに見舞われることが多いので余裕をみて3時間前に着くようにした。

悠々と国際線の出発口を入るとジェットスターの受付窓口に向かった。すると3時間前なのに人だかりができている!何事かと駆け寄ってみると、ケアンズ行きとゴールドコースト行きが「機材搬入の遅れのため3時間遅れになる」と手書きで書いてある!

「おいおい!なんのために早くきてんねん!今回はギリギリじゃなくて遅くなる方かいな!」

カートを持った手を握りしめながら、天然でボケた自分の行動に心の中で思いっきり突っ込みを入れていた.......
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# by earth-tube | 2010-04-21 14:01
11/28(土)大阪 吹田のみんぱくでの無料イベント
オーストラリアからアボリジナルの人類学者Kadoさんと、オーストラリア先住民研究の第一人者のNicolasさんが来日します!! 

-アーネム・ランド上空の写真。平坦な大地を蛇行する川はアーネム・ランドらしい風景の一つ-

イベントタイトルは「アイヌとアボリジナルのいま」。世界中の先住民の方々を取り巻く環境は日々変化し、政治と歴史の中で翻弄されてきました。その当事者である日本のアイヌの人々と、オーストラリアのアボリジナルの人々の現在について語られる!

ぼくたちは単純に好きというだけでディジュリドゥに触れている。それだけでハッピーなことだけど、先住民の伝統楽器に触れるという行為のさきに、より深くかれらの文化や歴史に触れたいという気持ちが生まれるのは自然なことだろう。

-「チセ」と呼ばれるアイヌの人々が伝統的に使用してきた住まい-

他民族の文化を心から受け入れ、学ぶ、そのことがよりオープンな考え方や意味不明な先入観をなくし、真摯にぼくたちがやっている楽器、ディジュリドゥに向きあうきっかけになるんじゃないかなと思う。

オーストラリア研究の第一人者と、先住民であるアボリジナルの人類学者、そしてぼくらが住む日本の先住民アイヌの人たちの生の声を聞いて何を感じるのか? 28日みんぱくのイベントはなんと無料!当日の先着順なんでぜひ早めに足を運んでみてください。


●Kado Muir MR.(ケイドゥ ミュア)
アボリジナル文化遺産研究コンサルタント所長(在パース)

西オーストラリア州の先住民アボリジナル(アボリジニ)の1グループNgalia の人。Leonora生まれ。Ngaliaの言語と固有の文化に精通したアボリジナル・アーティストでもあり、人類学者でもある。


●Nicolas Peterson Mr.(ニコラス ピーターソン)
オーストラリア国立大学考古学人類学部教授

オーストラリア国立大学考古学人類学部上級講師(リーダー)を長年にわたって務め、2004年より現職。オーストラリア先住民研究の第1人者。大ブリティンならびにアイルランド王室人類学会から応用人類学の研究にかかわって「ルシー・メイヤー・メダル」を授与される(1999)。最近のおもな研究分野:先住民アボリジナルの海洋と土地の所有システム、先住民と市民権の問題、ワルブリ集団がもつ「ソングサイクル(歌の筋道)」とその人類学的研究など。

>>くわしくはコチラ

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# by earth-tube | 2009-11-10 12:52 | ライブ・ワークショップ情報