<イダキの素地調整>
テープをすべてはがし終えると、前回同様テープのねばねば部分がイダキに残った.......。これを特殊なオイルで落としていって、丁寧にシュガーバグの蜜蝋を取除く。すると、テープがあった所と、無地の木肌が直接空気にふれていた部分とに色の差があった。日焼けと木工用ボンドの塗膜に付着した汚れによるものだと思われる。 そこで、テープの粘着物がはりついている部分も含めて全体をカップワイヤーブラシを取付けたグラインダーで磨くことにした。すると一番低速で回しているにもかかわらず木工用ボンドが木屑とまざりあって固まってしまう現象がおきた(上の写真参照)。 しかたがないので、この木工用ボンドと木屑の固形物をヤスリを使って手作業で落としていく。余談だが、この固形物、グラインダーの回転で生まれる熱では溶けてやわらかくなってしまうが、常温ではカチカチでツメで押してもへこまないくらい硬い。木の膨張収縮がはげしく、木質に粘りがないものなどには、エポキシボンドでかっちりと固定するよりも、木工用ボンドに木屑をまぜてうめる方がベターなのかもしれないなぁと感じた。 そんな事を考えながら、テープの粘着物、木工用ボンドの固形物、そして汚れをすべて落とした素地調整が完成した。このままでは表面が荒い(上記写真)ので、サンドペーパーをかけてもともとの滑らかな表面にしあげていく。 次回はアーネム・ランドから持ち帰ったイダキの切れ端をけずって、何種類かの色見のユーカリの木屑を作って、色合わせをしながらエポキシボンドで補修する。
by earth-tube
| 2009-10-31 18:37
| ディジュリドゥの修理
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