もう完全に解放された気持ちでダーウィン・ショーが行われているという郊外へと車を走らせる。土むきだしの広大な駐車スペースにみっちりと車が止められていて、ダーウィン周辺の人たちのほとんどが集まってるんじゃないの?っていうくらい。
入場料は$18。エントランスで支払って林一家に合流する。ひとまずなんか食べようということで屋台をいくつか見るが、ロスタイムの決勝ゴールを決めたばかりで興奮しているのか胃がムカムカして食欲がわかない。フルーツジュース屋を見つけて、マンゴー&アップルのスムージーを注文する。スモール$6でラージが$6.8ってどんなけ微妙な差のつけ方!ラージを頼んだら恐ろしいことになりそうな予感がしたので、スモールを頼む。日本のマクドナルドのラージよりでかいカップが手渡された.......。 ジャルの娘のリナである。 「いや、いまダーウィン・ショーに来てるんだけど。」 「わたしたちもいまダーウィンよ。ホテルまで来てくれない?」 「いや、ショーの場所まで来てくれたらヘルプできると思うんだけど。どうかな?」 「んじゃ、行く!」 まさかのダーウィンでのハンバック。 狩猟採集を中心とした生活をしてきたかれらの言葉の中に日本語の「ありがとう」にあたる言葉はないそうだ。つまり、力と能力のある狩人が自分がえた獲物を他の人に分配するということは、かれらの文化の中ではあげる側にとっても、もらう側にとってもあたりまえのことなのだ。だから、もらう事は「有り難い(ありがたい)=ありえない=感謝」ではなく当然のこととなる。 そこでヨォルングの親族関係のシステムの中に外国人の自分が組み込まれたとき、同時にこの文化の中に巻き込まれてしまう。イルカラ方面にいる時はまだしも、ダーウィンでのハンバックははじめてかも。 ダーウィン・ショーの入り口にあらわれた彼女たちは子連れで6名!アーネム・ランドからわざわざこのショーのために来ていたらしく、昨晩もここで遊んだらしい。そらお金なくなるわ! けっこうな大金を手渡す。「帰ったらイダキいっぱいあるからそれで返すから大丈夫よ」という言葉を信じて、彼女たちのあとについていく。縁日で売ってる安くないオモチャや服を、手にしたお金でバンバン買っていく。あぁ、彼女たちホテルまで帰れるだろうか.......。宵越しの金は持たない。これもかれら流なのである。
by earth-tube
| 2013-08-05 19:05
| 店長の日記
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