大阪吹田市、太陽の塔が燦然と輝く万博記念公園にある国立民族学博物館(通称、民博)の教授「松山 利夫」氏にあったのは関西ブロウアウトがはじめてだった。
日焼けした肌と長くのばした白髪を後ろで束ねたその姿から、アボリジナル・エルダーと見間違えたような錯覚を一瞬感じた。話をしてみるとアボリジナルに関する膨大な知識量と実体験を背景に、それを全て吐き捨てるかのようなフランクさがあり、年齢差や権威を全く感じさせないクールな兄貴だった。 当時の僕はアボリジナル文化に対する知識はほとんどなく、どちらかといえば適当に自分の中ででっち上げたイメージだけが頭にあった。そして松山先生はそういった不埒でおせんちなスピリッチュアリティ崇拝のようなものを一蹴した。 その話の内容を書けばえんえんと終わらないのでここでは省略するが、ようするに他文化を研究しつづけてきた人類学者ならではの、卓越したバランス感覚と他者に対する繊細なまでの丁寧さ、それでいて自分自身の自我のありようの自然さなど、猛烈に感銘を受けた。 それは全世界で共通して存在する観念に結びついて、僕達の日常生活にもそのまま当てはめることができる。他文化を学ぶという外向きの行為の中に、実は内的宇宙への探求というベクトルがあるという事を彼の言動の中に感じることができるのである。 そして飲めばなお楽しい話が聞ける。Yidaki Vibes Earthの終了後には参加者が自由にこの飲み会に参加できます。ゆっくりと松山先生の話に耳を傾けてみては? 松山 利夫のシリーズ講議:アボリジナルの文化と社会を見る 4/17(sun) Yidaki Vibes Earth vol.3の詳細を見る
by earth-tube
| 2005-04-15 13:46
| 店長の日記
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