【Djikanba / Dinyural】
DD-0402 ドローン : D トゥーツF# 135ccm 重量 : 4.6kg マウスピース内径 : 3-3.1cm ボトム外径 : 8-9.5cm 価格 : 86,000yen 倍音の質感、唇のまとまり方、音量がバランスよく吹きやすい。ペイントはオーカーで完全にナチュラルな空洞、そして60'sの音源で聞かれるような音質と、非常にクラシックなイダキ このイダキは左の写真で見ればわかるように非常に厚みがあり、ボトム部分などはノミでけずることもなくノコギリでスパッと切っただけです。マウスピース/ボトム両方どちらからのぞいても内部の空洞はまるで磨いたかのようにきれいに白蟻が食べている。つまり、ブッシュの中でこの木を切り倒した時にすでに鳴る楽器だったという事です。 吹いた感じは、リラックスした状態で自然と唇がまとまり、Dという低さのわりにバックプレッシャーを十分に感じながら、ダイナミックだが音のまとまりのあるやわらかな印象です。60年代の音源の中でも秀逸な「Sonngs from the Northern Territory」シリーズの北東アーネム・ランドの音源で聞かれるような感じの音質と言えばわかりやすいだろうか。 また、トゥーツの音色がポーンと小気味よくドローンから抜け出て来る感じで、トゥーツの音色はあたたかく、簡単に移動できる。意外にこういった音質と吹き心地の楽器は近年少なく、Yothu Yindiのアルバムなどで聞かれるようなモダンなヨォルングの演奏スタイル向きのものが中心のように思える。 ときにDjaluやBadikupaのようなオールドマンが作る楽器の中に似た感じのものを見つけることができるが、こぶりで楽に演奏できる楽器が少ないように思える。そういった意味で、このイダキはかなり渋いツボをついていると思うし、逆に、非常にコアな楽器だなぁとも思う。 全体をオーカー(顔料)でペイントしている点もサウンド同様クラッシックな印象を受ける。表面はところどころ、変色して黄みがかっている部分がもともとあるが、それも味。 クラッシックな作り、ペイント、サウンドと非常にユニークなイダキです。60年代の音源などで聞かれるオールド・スタイルを学びたい人におすすめです。 質問・お問合せはブログに直接お書き込み下さい。逐一ブログで回答いたします。もちろんメールでも承ります。 #
by earth-tube
| 2006-02-10 00:26
| 店長の日記
中央アーネム・ランドのManingridaからやってくる「White Cockatoo Performing Group」。一体彼らはどんなパフォーマンスをするんだろうか?ここ数年北東ア−ネム・ランドのヨォルングのアーティストが来日することが多く、「あんな感じかな」と想像する人も多いだろう。場所が変われば、言葉も変わり、その音楽や文化も違う。
またデビッド・ブラナシがWugularrに住んでいた事からManingridaコミュニティと言われてもピンと来ないかもしれない。けれどデビッド・ブラナシも彼のソングマン「Djoli Laiwanga」も元は中央アーネム・ランド出身なのです。来日するWhite Cockatooの歌のほとんどは前述にDjoliが作曲したBungallin-bungallin GUNBORRK(KunbjorrkやGunborgなどと綴られる)という音楽です。下記にそのおすすめ音源を紹介しておきます。 THE WHITE COCKATOO PERFORMING GROUP The David Blanasi Tribute Album 1998-2001 CD 2,200yen 今回来日するディジュリドゥ奏者「Darryl Dikarrna Brown」の音が入っている唯一の音源。他にもDarrylが師事したマスター「David Blanasi」の後期の音を聞くことができる。ワークショップを受ける人はマスト! >>詳細を見る DAVID BLANASI Didjeridu Master CD 2,200yen Kunbjorrk(Gunborrk)スタイルのマスターDavid Blanasiの音をあますところなく、収録したアルバム。晩年のルーズでリラックスしたそれでいてパワフルなサウンドを聞くことができます。 >>詳細を見る LES ABORIGENES -Chantes & Danses de l'Australie du Nord- CD 2,600yen 1979年フランスのライブ盤。CDで唯一Djoli LaiwangaとDavid Blanasiのコンビで演奏されている音源で、すさまじい演奏を聞くことができます。ライブ感たっぷりで日本公演もこんな感じになればいいな。個人的にはBlanasiの音源で一番好きなCDです。 >>詳細を見る ARNHEM LAND POPULAR CLASSICS -1961 Field Recordings of Traditional Singing & Didjeridoo by Australian Aboriginal Elders- CD-R 2,499yen Blanasi最古の音源を3曲含む61年録音のコンピ。いずれもすばらしい内容の西アーネム・ランドの音源で、名曲を多数収録しています。現存するLPからのオフィシャルCD-Rです。 >>詳細を見る MUSIC OF ABORIGINAL AUSTRALIA カセット 1,650yen パプア・ニューギニアで行われた「South Pacific Festival」の際に録音されたライブ音源。クレジットは無いが記録からおそらくデビッド・ブラナシの演奏が収録されている。 >>詳細を見る Earth Tubeでは録音地域ごとに音源をまとめた「Didjeridu Tracking Map」を閲覧できます。各エリアの音楽的特徴やディジュリドゥの演奏スタイルなど簡易的な説明もあります。 音を聞くことでそのエリアのアボリジナル独自のイメージや独特な雰囲気などが自然とわかってきます。 #
by earth-tube
| 2005-12-20 01:08
| ライブ・ワークショップ情報
伝説のディジュリドゥ・マスター「David Blanasi」のグループ「White Cockatoo Performing Group」が来日決定! Blanasiの後継者「Darryl Dikarrna Brown」によるディジュリドゥのワークショップが6/3(土)に大阪で決定。限定20名+見学で、ディンカム・オージー倶楽部主催のツアーですが、大阪のみEarth Tubeが中心となり、オーガナイザーとして出口晴久とGORI、英語とヨォルング語が堪能な通訳として林靖典、スタッフはブラブラ日記にも登場してくるユウジ、ノンくん、カンチくん、長谷くんなど濃いメンバー、そしてスーパーバイザーに国立民族学博物館の松山利夫教授を迎え、より濃厚かつ、お気楽に特別ワークショップを展開する予定です。 来日メンバー: Darryl Dikarrna Brown(Didjeridu Master) Tim Kalakala(不明) Marshall La la Wi Campion(Assistant Songman) Mick Marrawa England(Dance Captain) Wayne Kalakala(不明) 収益は全てアーティストに還元されるノン・プロフィットなイベントです。現在、大阪府内でのんびりできて気持ちのいいスペースを探しています。お心あたりがある方はドシドシこのブログに書き込んで下さい。その他、ワークショップについてのお問合せやご提案もお待ちしています。 #
by earth-tube
| 2005-12-19 22:09
| ライブ・ワークショップ情報
【Ngongu Ganambarr】
NG-0302 ドローン : D# トゥーツ(ホーン) : F# 長さ : 140.5ccm 重量 : 4.6kg マウスピース内径 : 2.7-3.2cm ボトム外径 : 10-11cm 価格 : 84,000yen Djaluのイダキのようなダイナミズムとフル・サウンドの音質がすばらしく、しかも吹きやすいNgongu作のトップ・クオリティのイダキ。 吹いた感じはタイトさよりもダイナミック感を猛烈をまっさきに感じる。舌の動きに合わせてグワッと歪むように倍音がゆらぐあたりにDjaluの作るイダキにも似た感触をおぼえる。幅広い音域に豊かな倍音があり、太くもやわらかい印象です。 音質のすばらしさ、しっかりとした厚みで頑強な作り、ヨォルングらしいマウスピース、正直なんでこの楽器がすぐ売れてしまわないのか店主としては小首をかしげる。 外観上一点だけ左の写真のように陥没部分があるが、これはもともと薄い空洞があったためで、クラックのように割れたものではない。しかもこの部分の厚みはかなりあり、空気もれも全くない。 左が蜜蝋をつける前で、右が蜜蝋をつけた後。本来であればこの唇型のユニークなマウスピースをそのままに演奏してもらう方がベターですが、より吹きやすさを求めてシュガーバグの蜜蝋をつけました。もともと内径最大で3.5cmだったのをほんの少しせばめて3.2cmにすることでかなり容易に吹けるようになりました。 トゥーツへの移動も無理なく、ほどよいバックプレッシャーにささえられて簡単にダイナミックな演奏を可能にするイダキです。オールマイティーに吹けるおすすめの1本です。 質問・お問合せはブログに直接お書き込み下さい。逐一ブログで回答いたします。もちろんメールでも承ります。 #
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| 2005-12-13 17:57
| 店長の日記
【Mirarra Burarrwanga】
MB-0301 ドローン : E トゥーツ(ホーン) : F 長さ : 157cm 重量 : 4.8kg マウスピース内径 : 2.8-3.1cm ボトム外径 : 9-12cm 価格 : 84,000yen ドップリしていながらも乾いたゴロゴロとしたオールド・サウンドがドープに渋いイダキ。音の質感はDG-G-0503に近い。本気でヨォルングの演奏スタイルを学ぶ人におすすめ! 当初、このイダキのマウスピースには蜜蝋がなく、フレア状に広げられており、ヨォルングにとっては少し突っ込んだ状態で吹けるために非常に吹きやすいマウスピースでした。けれど唇をパキッと作れないビギナーにとって大きいマウスピースはつらい。そこでシュガーバグの黒い蜜蝋をつけてサイズをマウスピース内径 : 2.8-3.1cmにすることで格段に吹きやすくなりました。 また木の質感が硬く、乾燥し、カリッとした感じだったので仙台のDidgitalvibesの喜秀さん(右の写真参照)に特別に作ってもらった浸透性イダキ内面保護剤「イダキの母シリーズA」を投与した。 「イダキの母シリーズ」にはA〜Cの3種類あり、ディンカム・オージー倶楽部で販売されている「イダキのお薬」とは別調合のアース・チューブ専用に作ってもらったものです。既にアース・チューブで販売されていますが、詳細のアップはもうしばらくお待ち下さい。 この保護剤を投与したことで、音にハリが出て、より倍音成分が豊かになり、レスポンスも高くなりました。生まれ変わったこのイダキのサンプル・サウンドを是非聞いてみて下さい。蜜蝋と保護剤という調整が加わっても価格は据え置きになっています。 バックプレッシャーが高く、音質的にはかためで、ギュッと倍音成分がコンプレスドされた感じ。それゆえによりヨォルング的な演奏に向いており、ドローンに対する声の混じり方がすばらしい。コンテンポラリー的なものをもとめる人には全く向きません。本気でヨォルングの演奏を学びたい人の手にこのイダキが渡ればなぁと思う。 ヨォルング的なエッセンスにつまった吹き心地で、個人的に学ぶ所の多い楽器でした。質問・お問合せはブログに直接お書き込み下さい。逐一ブログで回答いたします。もちろんメールでも承ります。 #
by earth-tube
| 2005-12-02 13:13
| 店長の日記
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